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「演劇と女の世界」。ロックな女、山田佳奈の描くカルチャーミックス

2016年5月17日

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「演劇と女の世界」。ロックな女、山田佳奈の描くカルチャーミックス

異色の経歴、□字ックの山田佳奈

レコード会社を退職し、2010年に劇団を立ち上げ、各賞を受賞し実績を上げてきた山田佳奈さん。学生時代には白塗りテクノバンドを経験した彼女は、演劇の世界でもロックに生きる。

ーレコード会社を退職して、演劇の世界に入ったきっかけは?
元々中学高校と演劇部で脚本と演出はやってたんです。レコード会社で働いてた時に、趣味で何か始めたいなーと思って。陶芸か演劇かで迷ったんですけど、結局演劇にしました。

ー陶芸?! 何故陶芸……?
いや、ただなんとなく(笑)

ーなるほど、心のどこかで何かを創作したいという想いがあったんですかね。
たぶんそうでしょうね(笑) ただ陶芸って道具揃えたりなんだったりと大変そうだから、なんだかんだ演劇にしちゃいました。でもやるからには本格的にやろうと思ってすぐに会社を退社しましたね。

ーだいぶブッとんでますね。
ええ、周りからは気が触れたと言われました。

ー高校まで演劇をやって、そこから音楽業界には入ったのは何故でしょう?
元々高校時代に、演劇以外にバンドもやってたんです。白塗りのテクノバンドを。まぁその時から変な子だったんですね(笑)

ーそうですね。変わってるとは思います。
中学高校と演劇をやってたけど、大学に行く時、演劇を学ぶ気にはなれなかったんですよね。バンド活動していく中で、周りのやりたい事をやっている大人がキラキラ見えてきて、この世界に離れたくないなーと思っちゃって。それでそのまま音楽業界に入りました。

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ー映画を撮ることになったきっかけは?
MOOSIC LAB(ムージック・ラボ)2016に参加するんですが、2年前にも映像作品を作ったことがありまして。その時は演劇ばっかりやってて、映像はやったことがなかったのでやってみたら手法が広がるかも?と思ったのがきっかけです。自分も含め素人が作ったんで、カメラマンが画面に映るような恥ずかしい作品でした。

ーそれでも多くの人に観られるようになりましたよね
恥ずかしかったです(笑)それもあって、もう一度作ってみたいなーとは思っていました。その時にMOOSIC LABの主宰である直井さんにお会いしたのもあり、また映画を作ってみようと思いました。

山田佳奈の描く世界には、「女の怖さ」と「音楽」は切り離せない

ー楽曲提供されてるyonigeさんとはどういった経緯で出会ったんですか?
元々ロックが好きで、彼女たちの作る音楽がすごくかっこ良くて気になっていたんです。今回のMOOSIC LABに参加すると決まった時に、「この機会にアタックしてみよう!」と思ったのがきっかけです。

yonigeさんの音楽は自分の脚本の世界観と同じ匂いがするコトを歌っていたので、どうしても今回の作品でご一緒したかったし、一緒にやるならば、今回は演劇と女の子の話を書こう! と思いました。

大阪寝屋川を拠点に活動しているyonige。

卓越されたメロディーセンスと胸を突き刺さるリリックが、業界内のみならず早耳リスナーの間でも話題騒然なガールズロックバンド。ボーカルの牛丸ありさは、オーストラリアとのハーフの日本人。

昨年8月に初の全国流通版となる「Coming Spring」から約1年ぶりとなるミニアルバム「かたつむりになりたい」を7月13日に発売する。
yonige公式HP:http://www.yonige.net/

ーそういえば、劇団の作品も女性がメインのテーマが多いですよね。
今までいた劇団員がゴソっといなくなったタイミングがあって、自分の作品に対しての信頼も失いかけていたことがあったんですけど、その時に「作品に女の人の怖さがあるよね」と男性に言われたんです。

自分は意図してなかったからピンときてなかったんですが、「椎名林檎さんみたい」って言われました。そこから今の方向性を確立していった感はありますね。

ーなるほど。確かに舞台写真を観ただけですが、わかる気がします。
私は、それまで「女の人」という扱いをされるのが嫌だったんです。仕事にしても何にしても「舐められたくない」って思ってたんですよね。でも落ち込んでいるわたしも結局女だなあ、というか。

で、似てるって言われてから椎名林檎さんの事をよく知りたいと思って調べたんですけど、あの人でさえも付き合ってる男性が変わればその度に影響される音楽が変わるのを知って、「椎名林檎さんでもこんなに女の性に振り回されてるんだ」と思って。

ーそこから女性の内面を描く作風になってきたんですね。
それでも、最近は大分「人間」を描くようになってきました。飽きてきたんでしょうね。私が女だからどうしても女性目線になっちゃって、それが「女性の内面を描いてる」っていうと安直すぎるなーと。

たぶん自分の成長もあると思うんですが、女の人を描いてる延長線上に男の人も描いてるし、という事は結局人間を描いてるんだよな、と思いました。

ー異色の経歴ですけど、やってきた事が全部一つに直結してますね。
ほんとそう! でも最近レコード会社にいた時には出会えないような人と会えるようになって、縁あってオハラ☆ブレイクという夏フェスに出させていただく事になりました。自分が好きな事を続けていれば、いつかきっと形になるもんだなぁと思いました。

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山田佳奈さん。劇団ホームページより。確かに椎名林檎っぽさがある。

舞台と映画の脚本は全然違う。頭の中で絵画展が開かれているイメージ

ー主宰している□字ックでも脚本と演出をされていますが、映画と舞台との違いは?
全然違う!(笑) 映画の脚本は情景をしっかり頭の中に思い浮かべなきゃならないというか……演劇はその情景を稽古場で役者さんと一緒に作っていくのも多いので。
あとは登場人物の心境とかの表現を何でも出来ちゃうこと。

ファッションコーデみたいな感じで、演劇だった場合のコーデは持っていても、映像になった場合のコーデや手法は少なく……手探りでやっています。毎日大きな美術館の中で絵画展を開いてるみたいな感じです

ーコーデといえば、□字ックさんの舞台は綺麗ですよね。写真の画が。
ありがとうございます。装置などは自分で図面を描いて作ったりして、自ずと好きな色の服を着るみたいに、自分の好きな世界感の色合いになってましたね。

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舞台写真。色合い鮮やかな世界感でまさに絵画展のよう。

ー映画も演劇も、資金繰りが大変ですよね
そうですね……。やっぱり何かを創るというのはお金が掛かりますよね。演劇だと大体の概算は出来るんですけど、映画は本当に未知で。正直、何でも「こんなにかかるの?!」と思ってます(笑)だから資金が欲しいんです!

ー数あるクラウドファンディングのサービスで、CAMPFIREを選んだ理由は?
手数料が5%だからというのが大きいです。あとはサポートしてくれる人やアドバイスしてくれる人がCAMPFIREに多く、サクッとプロジェクトが立ち上がったのも理由です。なんだろ、不安じゃないですよね。

ーありがとうございます! では、最後に今回のプロジェクトに対しての熱い想いをお願いします!

お金が欲しい……

ーもうちょっと脚本家っぽい感じで頂けると……
そうですよね。今回の映画、映画なんだけど演劇の人が創るじゃないですか。出演者も映画の人や演劇の人、ミュージシャンも出てるし、音楽もyonigeさんで。これって、音楽、演劇、映画のカルチャーミックスだなぁと思って。

多様化してる世の中だから、我々がこれから先目指していく文化って全部カルチャーミックスしていかなくてはならないのかなって。その気持ちを背負うつもりで、「こんだけ色んなカルチャーの底力を見せれば面白い作品が出来る」というのを証明していきたいと思ってます。

それにはどうしても資金が必要なので……恥を忍んで、支援をお願いしますー!

ーありがとうございました!

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そんな山田佳奈さんのプロジェクトはこちら!:https://camp-fire.jp/projects/view/6565

(Last Update:2016年9月20日)