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GPS絵画を世界中に広めたい!ギネス世界記録を持つパイオニア「やっさん」の新たな挑戦

2015年5月8日

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GPS絵画を世界中に広めたい!ギネス世界記録を持つパイオニア「やっさん」の新たな挑戦

突然ですが『GPS絵画』という言葉をご存知でしょうか?

『GPS絵画』とは、徒歩・自転車・車などで移動した軌跡をGPSの機能で記録し、絵や文字を描く描画手法の1つです。

日本でGPS絵画を描いている人は10人ほど。その中でも今回ご紹介する「やっさん」は、日本のみならず世界でGPS絵画の作品を生み出しているGPS絵画のパイオニア。

現在は、GPS絵画を世界中に広めるためのプロジェクトに挑戦しています。

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▲「Heart」2010年にロンドンで描かれた作品

今回は、やっさんの活動と【ギネス記録保持者やっさん 世界中をGPS絵画で埋めつくすプロジェクト】についてお話を伺ってきました!

GPS絵画でギネス世界記録を持つ男「やっさん」の素顔

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▲優しい口調で語ってくれたやっさん

実は、普段は会社員として働いているやっさん。休みの日を利用し、趣味の延長として「GPS絵画」を制作しているそうです。

ー代表作でもある、世界一巨大なプロポーズメッセージ「MARRY ME」を描いたきっかけを教えてください。

やっさん)嫁へのプロポーズとして、何か大きな作品を描きたいと思ったからです。大きいものを描くには、どんな手法や技術があるのかな、と調べていたところGPS絵画の手法を見つけました。

実際に描いてみたらそのおもしろさに気付いて、GPS絵画の活動を始めました。なので「MARRY ME」がいわゆるデビュー作なんです。

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▲やっさんの代表作である、世界一巨大なプロポーズメッセージ「MARRY ME」

ーそうだったんですね!制作期間はどれくらい掛かったんでしょうか?

やっさん)描いた日数は40日間くらいですね。2008年から2009年に描いた作品なんですが、4月から彼女と一緒に暮らし始めて、6月に仕事を退職し、7月から描き始めたんです。

月1回か2回、1週間から10日くらいの旅を半年くらい繰り返して、北海道のハートから描いて、南下していきました。

制作途中で就職をしたので、描けなかった期間が1ヶ月か2ヶ月くらいあるんですが、年末年始の連休に九州に「M」を描いて完成しました。

ー家に居ないことが原因で喧嘩にならなかったんですか?

やっさん)居る間にきちんと家事をやっていましたからね(笑)。嫁にネタバレするのが嫌だったんですが、何をやっているのか分かっていないとさすがに怪しまれると思い、ブログを作ったり、制作途中の作品に少し細工をして見せていました。

ちなみにその細工なんですが、「MARRY ME」のRの右側の線を隠して「HAPPY ME」に見えるようにしていました。

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▲お嫁さんに真実を隠すために制作した「HAPPY ME」

ー奥さまはずっと知らなかったんですね!

やっさん)パソコンの画面を開いて、嫁にGoogle Earthで完成した作品を見せたんですが、カモフラージュだった「HAPPY ME」の印象が強すぎてしまったようで「なんて読むの?」と聞かれてしまいました(笑)。なので、結局口頭でプロポーズしました。

ーこれだけ壮大なプロポーズは他にないと思うので、奥さまが羨ましいですね。その後の活動について教えてください。

やっさん)「MARRY ME」で完結していたんですが、美大を卒業しているし、せっかくの機会だから、作家としてのキャリアを積みたい、という気持ちがあり、1年後に再開しました。

通常、作家のキャリアを積むには、有名なアートギャラリーや画廊で展示したという経歴で作家としての価値付けがされて、ギャラリストが評価していくんです。

逆に、美大を卒業してから5年以上も経っていて、その間に展示会経歴がない人というのは、ギャラリーでは作家として認められません。その条件では、自分は作家として認められないし、なおかつ他の仕事と兼業してやっているので、プロの作家さんと比べると時間がありません。

じゃあプロと張り合っていくにはどうするかと考えたところ、ある程度の効率化と差別化が必要だという考えに至りました。当時からGPS絵画の技術は普及するだろうな、と思っていたんです。

まだまだ普及していませんが、一般人でも描画できる技術なんですよ。なので、もっと普及してきた時に差別化は絶対に必要で、そのために積極的にやっているのは、ハードルが高くて真似できないような極端に大きいものを遠方や色々な場所で描くこと、知名度を上げていくことです。

昨年、あるアウトドアメーカーさんから広告で使いたいと声が掛かり、反響が大きかったので効果を実感しています。

ギネス記録も差別化を図るために自分で申請してみました。申請するにあたって証拠品を揃えるなどの準備に時間が掛かったので、ギネス記録を取れたのは制作してから2年後の2010年の6月でした。

旅好きな人やランナーにおすすめしたいアプリ

ー今回のプロジェクトでは「気軽にGPS絵画を体験できるアプリ」をSG Labs(エスジーラボ)さんと作られるとのことですが、はどういった経緯で始まったんでしょうか?

SG Labs 担当者)やっさんとはもともと知り合いで2人で話していた時に、GPS開発をやっている話をしたところ「MARRY ME」の画像を見せてもらったんです。それを初めて見たとき「すごいけど、バカだなぁ」と思いました(笑)。

でも、ギネス記録になってるって聞いて、正直にすごいし、コンテンツホルダーとして価値が高いな、と個人的に思ったんです。アプリを作って、GPS絵画の認知が拡大し、ユーザーが広まれば、GSP絵画を広めたいというやっさん自身の希望にも沿うことができる。

同時に我々の会社の認知度も上がるかもしれない。大きい企業にアプリの話を持ち込んだのですが、話が上手く進まなかったので、じゃあ自力でやっちゃおうかっていう話になりました。

ただ、スポンサーがいないし、潤沢な資金を持ってるわけでもないので、事前マーケティングも兼ねてCAMPFIREに掲載して、世の中がどういう反応してくるのかを見てみたいなと思ったんです。

ーアプリの最新情報を教えてください。

SG Labs 担当者)やっさんが作るコースを10〜20個アプリの中に収録し、そのコースを歩いたり、走ったりして、コンプリートしてもらいます。

コースはこれから新しく考えますが、ユーザーを増やすきっかけとして、なるべくランナーが集まっているような場所、皇居周辺や大阪・梅田周辺などに被せにいこうかなと思っています。まずはユーザーを増やさないと。

やっさん)GPS絵画は、子供からお年寄りまで誰でも挑戦できるので、このアプリを体験することが、GPS絵画を始めるきっかけになってくれると非常に嬉しいですね。

ー今後、検討されている機能などはありますか?

SG Labs 担当者)セカンドバージョンになったら、アルファベットのABCなどを地図に配置すると自動でコースを選定してくれて文字が書けるようにしたいと思っています。

自分で自由な絵を描けるようにしたいのですが、技術的にも難しいのでゆくゆくはやりたいな、という感じですね。

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ーそれでは最後にやっさんが思う、GPS絵画の魅力を教えてください。

やっさん)旅好きにはたまらないものじゃないかなって思います。紙やGoogle mapで見る地図と実際に行って見る場所とのギャップがあるはずなので、そこに行く楽しみが分かる人にはすごく刺さるんじゃないかと思っていますね。

ただ目的地に着くことがゴールではなく、”絵を描くこと”がゴールなんです。そのための道を選んでいくからこそ、新しい発見や出会い、道が通れないトラブルなど様々な経験があり、それら全てがGPS絵画ならではの醍醐味でもあると思います。

あと、ランナーの方にもおすすめです。普段のランニングとは違った切り口での楽しみ方ができると思うので、ぜひアプリを体験してみて欲しいです。

GPS絵画のパイオニア、やっさんがこのアプリのために描く新しい作品を見てみたいですね!ランニングの他にも徒歩、自転車での利用も楽しめそうです。誰でも簡単に使えるアプリで、あなたもGPS絵画を描いてみませんか?

ギネス記録保持者やっさん 世界中をGPS絵画で埋めつくすプロジェクト】は、5月16日(土)00:00までパトロンを募集中です。