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ゲームマーケット共同出展!クラウドファンディング成功サークル「ペンとサイコロ×しのうじょう」対談

November 4, 2015

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ゲームマーケット共同出展!クラウドファンディング成功サークル「ペンとサイコロ×しのうじょう」対談

この度CAMPFIREは、2015年11月22日(日)東京ビッグサイトで開催される”電源を使用しない”アナログゲームイベント『ゲームマーケット』に「ペンとサイコロ」さん、「しのうじょう」さん、「アルハラシステムズ」さんと共同出展することが決定しました!

そこで今回は、「ペンとサイコロ」のろいさん、「しのうじょう」のしのさんのおふたりによる、ボードゲームのお話とクラウドファンディングプロジェクトの裏話をお届けします!

【共同出展するサークル様のプロジェクトページ】

最悪の宴「オトーリバース」カードゲーム再販プロジェクト

カードゲーム「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」製品化プロジェクト

麻雀入門ゲーム再販プロジェクト

【展示・販売するゲームのプロジェクトページ】

大人がハマる嘘つきゲーム!株式会社人狼によるオリジナル「人狼」制作プロジェクト

かわいいカードゲーム「こびと人狼」をプラスチック製にバージョンアップさせたい!

フィンランド発のコミュニケーションゲームを日本で展開したい!

ユーザーと個人制作者が増えた、日本のボードゲーム市場

ー最近の日本のボードゲーム市場ってどんな感じなんでしょうか?

しの)有名ゲームデザイナーのセミナーでお話されていたのは「一時期、かなりファミコンに食われていた。みんなそっちに興味がいってしまったので、アナログゲームはあまり進化していない。

人生ゲーム、UNO、モノポリーとか、みんなが知っている認知度の高いアナログゲームはそれぐらいしか出てこなかった。」と。あとトレーディングカードゲームも強くて、新しいボードゲームはなかなか根付かなかった。

ろい)昔も今も、ボードゲームの市場規模は小さいですしね。日本の企業が力を入れて作れていないけど、ユーザーは増えている。だからその間を埋めているのが、私たちのように個人や少人数で作っているゲームなんだと思います。私の場合は市場の大きさも考え、海外で「ウケるもの」を意識して作っています。

クラウドファンディングでプロジェクト化した『三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい(さんぜんせかいのからすをころし、ぬしとあさねがしてみたい)』は、単に和風というだけでなく、海外の方から見て日本らしく感じるものを狙いました。実際ゲームは2割くらいが海外で売れているようです。

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ー日本以外のボードゲーム市場ってどうなんでしょうか?ボードゲームといえばドイツが有名ですよね。しの ホビージャパンさんなどの企業が、ドイツのボードゲームを日本語版として発売していますね。

ろい)ドイツ以外でもアメリカやフランスもそれぞれ独自のボードゲームを作っています。台湾には小規模な印刷所があるので、日本のように個人制作に近いかたちでもゲームが作られています。

しの)私も海外での印刷は興味があります。ドイツと日本って作り方が違うんですよね。ドイツだと有名どころの2、3人がほとんどのゲームを作っていて、日本だと逆にたくさんの人が作っています。

ろい)やはり、ゲームマーケットという同人市場があるのが強いと思いますよ。

しの)印刷所の発展で、個人でも作りやすくなったのもきっかけなのかな。少量生産のものはプリンターで印刷して、全て自分でやることもありますが大変ですからね…。

ーおふたりがボードゲームにハマったきっかけは?

しの)最初の記憶として覚えているのは、幼稚園の時に「ドンジャラが欲しい」とおねだりしたところ、見たこともない漢字や記号が書いてある麻雀が出てきたことですね(笑)。欲しかったドンジャラではなかったけど、家族でドンジャラのような絵合わせゲームで遊んだのが大きく影響しているのかな、と思います。ろいさんは何かありますか?

ろい)小さい頃にモノポリーやオセロ、将棋をやっていました。デジタルゲームも好きでファミコンもやっていたので、ゲームは日常的にありましたね。アナログゲームとデジタルゲームが分かれているという認識がなく、ボードゲームも色んなゲームの中のひとつだと思っています。

ー麻雀と言いますと、クラウドファンディングのプロジェクトで制作された『ALL GREEN』にも繋がりそうですね。しの そうですね。やはり僕の中で、麻雀は原点なんだと思います。

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▲しのさんが制作した、麻雀カードゲーム『ALL GREEN』

しの)『SUPER ALL GREEN』(※『ALL GREEN』は『SUPER ALL GREEN』を再販版の名称)を制作した当時は仕事が忙しい時期だったので、手間を掛けずに自分らしいものを作りたいと思ったんです。原点が麻雀というところと、費用対効果などを考え、麻雀を簡単にしたゲームにしました。

デザインは、商用利用してもOKな無料素材を使わせてもらっているんですよ。麻雀が初めての方に雰囲気から入ってもらえれば、と思って作ったんですが未経験の方からは「難しい」という感想をいただいています。麻雀をやったことがある人が『ALL GREEN』を使って教えるとちょうどいいと思いますよ。

ーろいさんが作られた『三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい』はどういったゲームですか?

ろい)高杉晋作が謡った都々逸(どどいつ:三味線の歌)がテーマになっています。元の歌は「朝になって、カラスが鳴いたら帰らないといけない。だから世界中のカラスを殺してでも、遊郭に少しでも居たい」という意味なんです。遊郭で歌われていた歌なので、ちょっといやらしい歌なんですが。

そこからカラスを殺すところだけをピックアップして、軽く遊べるゲームにしました。鳥たちがどんどん増えていき、ある基準を超えたら、「鳥が鳴いてしまった」ということで脱落します。

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▲ろいさんが制作した『三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい』

ー高杉晋作の歌は、元々ご存知だったんですか?

ろい)このタイトルは嫁の提案です。タイトルに合わせて、テーマやゲームを調整したという順番です。このゲームでは、ボードゲームならではのことをやりたかったんです。

鳥のカードがどんどんあふれるくらい増えていって「うわー!どうしよう!」、という焦りを駆り立てていく。デジタルゲームだと、画面から鳥があふれる感覚は作れないので、これならアナログならではですね。このポイントが1番上手くできましたし、楽しんでもらえているところかなと思います。

ー自分でゲームを作ろうと思ったきっかけは?
しの)中学生の時に「マジック・ザ・ギャザリング」、というトレーディングカードゲームをやったらすごくおもしろくて。いつか自分で作りたいって子供ながらに思っていたんです。

カードゲームとか麻雀もそうですけど、シャッフルしてからカードを引くので、タイミングよく必要なカードを引き当てられることができれば強い人にだって勝てる。運の要素が入ってるところが、特に好きなんですよ。

ろい)2年前からボードゲームをプレイしていますが、あるとき知り合いが「自分のゲームを作った」と試作品を持ってきたんです。けど、その出来があまり良くなくて「これなら俺が作ったほうがいいわ」と作ったのがきっかけです(笑)。1作目の評価は散々でした。あまりに散々だったのが悔しくて、改良して2作目を作り、売り出せるものにしたのが今回のゲームです。

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思った以上の人が、ゲームの背景を知ってくれていた

ークラウドファンディングを使われたのは、どういった理由で?

しの)資金集めも理由のひとつでしたが、ある程度認知度を上げたいと思ったんです。普通に作って普通に売るだけだと、狭い世界なので「あそこ新作出したね」くらいの認識だけで終わってしまう。ボードゲームであまり遊んだことがない人にも、こんなゲームがあるんだっていうのを知ってもらいたいと思ったんです。

あとたくさん作ったほうが印刷にかかる原価率を下げられるので、クラウドファンディングで数を確保してから注文できる、といったところでやらせてもらいました。

ろい)私も1番の理由は宣伝ですね。小さいサークルがいちから作って売れるかと考えた時、まず知ってもらうことすらできないと思ったんです。

当時、ボードゲームのクラウドファンディングで成功したプロジェクトはアルハラシステムズさんの「オトーリバース」の再販プロジェクトしか知らなくて、まだまだ新規性があるなと考えました。あとひとつ、このプロジェクトが失敗したらボードゲーム作家になるのを諦めようと思ってました。

しの)ええ?!そうだったんですか?

ろい)怖くて中々人に言えませんでしたけどね。プロジェクトが失敗したらそれは世に認められないものだと思うので、そんなものは作らなくていいかなと。求めてもらえるものかを問う意味でも、クラウドファンディングを事前予約という形で使いました。

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ー実際にクラウドファンディングをやってみて感じたメリット、デメリットは何でしょう?

ろい)胃に悪い(笑)。しの 初速は良かったのに、伸びなくなった中間の中だるみは精神的に辛かったですね。ずっと更新ボタンを連打して、支援が入ってないか確認してました(笑)。

ろい)1作目でクラウドファンディングをやると、リターン(出資者へのお礼)を考えるのに苦労しました。今やるなら過去に作ったゲームをつけるとか色々手がありますけど。リターンの金額と自分の作れるものの差をどう埋めるかの設計が大変でした。高いリターンが入らないと、支援総額が伸びにくいんですよね。

ろい 良かったのは、プロジェクトが思った以上に知られていたことです。ゲームマーケットやボードゲームのイベントで「CAMPFIREやってましたよね」と声を掛けていただきました。「支援してないけど、知ってます」という方も居て、「じゃあ支援してくれよ!」って思う気持ちがないこともないんですけど(笑)。

一同 (笑)。

ろい とにかく、たくさんの人に見て頂いていたことを実感しました。知っていた程度じゃなく「動向を追ってました」という方もいらっしゃって、プロジェクトをやってる時は見えないんですが、終わってから「やっぱりやって良かったな」と思いました。しの プロジェクトのページに色んな想いを書きつづったので、バックグラウンドを知ってくれてるんですよね。「ページ読みました」って言われたり。

ろい 私も嫁の話を何度言われたことか(笑)。背景をあらかじめ知ってくれている方がたくさん居たのは、すごく嬉しかったですね。

ー最後に、今後のゲーム制作について教えてください。

しの)次回作も麻雀系、あと知育系のものをやりたいですね。知育系は、海外も含めてどこの国でも遊んでもらいやすいものを作りたいなと。楽しかっただけで終わらないよう、もう一步何か楽しみながら覚えられる、学べるところがあればおもしろくなるかなって思っています。

ろい)私は「ペンとサイコロ」という名前で、日本をテーマ制作するスタンスを続けていこうと思っています。ただ、今回のゲームマーケットが終わったら一旦休んで、長期的なことを考えようかなと漠然と考えています。

ペンとサイコロさん、しのうじょうさん、アルハラシステムズさんと共同出展するCAMPFIREのブースはA40です。他にも株式会社人狼の「うそつき人狼」、rimonyさんの「こびと人狼」、「Cx3BOOSTER(シースリーブースター)」の展示・販売も行います。(ブースの詳細はこちらから)

当日、みなさまのお越しをお待ちしております!

【ゲームマーケット2015秋】

開催日:2015年11月22日(日)
時間:10:00〜17:00
会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場) 東4ホール
住所:東京都江東区有明3-11-1
入場料:¥1,000(税込)
※入場チケット付きカタログは¥1,500で販売中。詳細・販売先はこちらから
オフィシャルサイト:http://gamemarket.jp/