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絵描き活動10周年のさくら いま が連鎖を生んだ 個展「サクラ式ドロップス」

2014年11月14日

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絵描き活動10周年のさくら いま が連鎖を生んだ 個展「サクラ式ドロップス」

10月22日〜10月26日の期間中、高円寺にあるギャラリー「アリスと豆の木」で開かれた、絵描き・さくら いまさんの活動10周年を記念した個展「サクラ式ドロップス」に行ってきました!

プロジェクトに支援してくださったみなさんへのリターンも会場に飾られていましたよ。今回はこちらも併せてご紹介したいと思います。

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▲ギャラリーへ向かう途中、こちらの看板がお出迎え!

絵描き・さくら いま活動10周年の記念個展「サクラ式ドロップス」

さくら いまさんが活動10周年を迎えた、今回の記念すべき個展のテーマは「ドロップスの連鎖」。

可愛いだけじゃない、ちょっぴり毒を盛った作品たちが、会場をカラフルに彩りました。

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▲「つき刺さって星くず」(左)、「今ではドロップス」(右)

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▲「うけいれる」(左)、「認めたくない」(中央)、「自覚」(右)

この3枚の作品は、連作でループになるような物語が描かれています。また、物語をより繋がったものにするために、同じ絵具を3枚のキャンバスで使用しています。

キャンバス上で絵の具が垂れ流れるほど水で薄め、その絵の具を他のキャンバスに移していく、という方法です。この作品を描き始めた さくら いま さんは、キャンバスがパレットみたいで綺麗だなと思いながら仕上げていったそうです。

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▲「大好きな自撮り」(左)、「猫かぶりかぶりがぶり」(右)

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▲目がくりっと特徴的な「めだまちゃん」

上の作品に描かれた女の子は、さくら いま さんのご友人「めだまちゃん」。

2013年6月に亡くなった「めだまちゃん」についての同人誌を制作するために表紙として書かれたもの。(※11月24日に開催される「第十九回文学フリマ」にて発売!)めだまちゃんの周りにいる目玉たちがキャンバスに貼られていて、少し立体的になっている作品です。

せっかくの機会なので、個展でたくさんの方に見ていただきたい、という願いを込めて飾られました。

「今回の個展では”連鎖”。繋がっていくことをコンセプトにしています。CAMPFIREのプロジェクトも同じように”連鎖”でできていますよね。

パトロンのみなさんから資金をいただいて、その資金を元に作品を作って、展示して、パトロンの方やたくさんの方に作品を見てもらって…プロジェクトを行ったことは、今回の個展とも合っていたと感じました。

これからもこうして素敵な”連鎖”を作っていければいいな、と思っています。」と さくら いま さんからコメントを頂いた通り、作品やプロジェクトにも、この”連鎖”というテーマが一貫されていたように感じました。

「この10年の間、モノクロ漫画の仕事をいただいた時期があり、制作時間の関係でキャンバス作品を発表できない期間もありました。

でもその分、漫画というスキルを身に付けることができましたし、色んな人の作品から刺激を受け、自分の中で吸収していきました。

キャンバスでの作品作りを再開したら使う色がすごくカラフルに変化していました。」作品はただ明るいだけでなく、内容はパッとみただけでは感じ取れない、ダークな内容が秘められているのも さくら いま さん作品の特徴となっています。

「色んな人の作品からだけでなく、プログラマーや様々なジャンルの方々とお話しました。

私の知らなかった世界を知ることができたのも表現力が上がったきっかけだと思います。こうして振り返れば、絵が書けない期間にお話したことなどが新しいイメージの糧になりましたし、勉強にもなったなと思います。」

1人1人を想いながら描かれたリターン作品たち

会場には、パトロンのみなさんのために制作された作品コーナーもありました。

元々は個展が開催される前に届けられる予定でしたが、パトロンの方に「作品も会場に展示されてはどうですか?」とアドバイスをいただいたことをきっかけに、急遽展示されることになりました!

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▲こちらの作品は全てリターンとして制作されました

こちらの原画は、パトロンのみなさんの希望を聞いて書かれた作品たち。

左の写真は、ピアノを弾いているそばで赤ちゃんと猫がピアノを聞いている様子、という依頼を受けて制作。

右の写真・左側の絵は沖縄に住んでいらっしゃる方へ宛てたもの。

また、その右のカレーを食べている女の子の絵は、インドまで行ってカレーを極めてきた方に宛てたそうです。

「女の子の周りに描かれている香辛料は、絵を書くためにカレーを色々調べていたところ、香辛料を知ることも書くことも中々ない機会なので、描いてみようと思いました。」さくら いま さんは、香辛料の名前まではっきりと記憶されていました!

左の写真、額付きミニ原画はパトロンのみなさんから希望を聞いて、書く作品ではありませんでした。

ですが、1人1人をイメージしながら書いたので、他の作品と変わらないほど大切な想いが込められています。他の作品も含め、用意された作品に同じものはなく、全て異なる絵が書かれていますよ!

「今回のリターンのようにどんな絵を書いて欲しいかを聞いて、パトロンのみなさんのことを想いながらの作品作りはとても勉強になりました。」と嬉しそうにコメント。会期中、リターンを見たお客さんに、羨ましいという声を多くいただいたそう。

さくら いま さんにとって思い入れ深い作品はどの作品ですか?

お話を伺っていると、どの作品も同じくらい大切にされていることがすごく伝わってきましたが、 最後に「さくら いま さんにとって思い入れ深い作品はどの作品ですか?」という質問をぶつけてみました。

悩んだ末に選んでくださったのが、猫の着ぐるみをかぶったような女の子の作品「猫かぶりかぶりがぶり」です。

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▲「猫かぶりかぶりがぶり」と さくら いま さん

汚いものや嫌なものもみるのが嫌で、猫をかぶっている女の子。1つだけかぶっていた猫が、2つ、3つと重ねてかぶり続けて、かぶりすぎて、猫に食べられそうになっています。

「他の作品も少し暗い物語が裏にあるのですが、これは足元に血がついていて分かりやすいグロさが出ています。これは正当防衛として爪で防御しているんです。」

女の子と猫が可愛くて見落としてしまいそうですが、確かに左足元には血の跡が…

「作品として、かわいらしさ、分かりやすいグロさ、目の透明感や目力など、私の表現したいことがちゃんと表現できた作品でとても気に入っています。」

実際に見た作品は、女の子の目がビー玉のようにキラキラしているのが印象的で目を奪われます。

個展、作品の詳しい内容については「◎サクラ式ドロップス 特設◎記録ページ」にて紹介されています。

作品を見てくださった方次第に自由に受け止めてもらいたいとのことですが、内容が盛り沢山となっていますのでぜひチェックしてみてくださいね!

(Last Update:2016年9月11日)