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NPOはクラウドファンディングサービスをどう選択すべきか。by 東藤 泰宏

2017年4月11日

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NPOはクラウドファンディングサービスをどう選択すべきか。by 東藤 泰宏

クラウドファンディング・プラットフォーム「CAMPFIRE」代表の家入一真は、スタッフのことをこう話します。

野武士みたいなメンバーは、日頃何を考え、どんなことを思いながら働いているのか。

今回は、社会貢献特化型サービス「GoodMorning」を立ち上げた、GoodMorningマネージャー・東藤泰宏のブログから、彼の言葉をご紹介します。

NPOはクラウドファンディングサービスをどう選択すべきか

NPOへ支援をされている方に最近よく言われます。「クラウドファンディングに関するアドバイスをする機会が増えてきました。どのプラットフォームを選ぶかが大事だから、各サイトの特徴を見極めましょうと伝えています。」

私はクラウドファンディングを提供しているCAMPFIREで、NPOやソーシャルセクターの方向けの「GoodMorning」というサービス立ち上げを担当しています。
(リリースから半年経ちましたが、まだまだ目指す姿に到達していないので、「立ち上げ」という言葉を使っています。)

クラウドファンディングを利用される方に、プラットフォームの中の人の視点が、あまり伝わっていないのではないか。そんな思いがあり、いくつかのポイントを書いていこうと思います。

今回はファンドレイジングジャパン2017の大賞授与スピーチで話した内容をより詳しく書いてみます。

結論。NPOはどこのプラットフォームを選んでも大丈夫

出オチ感がありますが、どのサイトでプロジェクトを掲載するかよりも、「自分たちがどんなプロジェクトをどれだけ本気でやるか」の方がずっと大切です。

単純に考えて、目標金額はこのようにしか集まりません。

支援者数×平均リターン価格

CAMPFIREだと、平均リターン価格が1万円くらいなので、仮に100万円をクラウドファンディングで集めたいなら100人以上の支援が必要となります。

そしてその100人は、プラットフォームが自動的に「クラウド」を連れてきて達成される訳ではありません。

まずは自分たちの団体で60人集める気概が必要です。60人は言い過ぎかもしれません。それでも30人はマストな人数です。

じゃあクラウドファンディングのクラウドって?身内からお金をあつめることなの?という疑問も湧いてきそうです。

ある意味では合っているし、ある意味では違う、というのがその答えです。

どんなプロジェクトも、最初は1次の隔たり:身近なステークホルダーが支援をするところから始まります。

2次の隔たりや3次の隔たりを超えて支援してくれるのは、その先の話です。なぜなら、人がお金を払うというのは結構大変なことだからです。

ちょっと考えてみましょう。

普段から自分たちの活動をよく知っている人たちですらお金を入れてくれないプロジェクトに、知らない人が共感し自分のお金で支援するでしょうか。

社会に強力に訴えかけるプロジェクトであっても、身近な人が支援し、その先に波紋のように支援が広がる、という順番は覆ることはないはずです。

そしてどれだけ広がるかについては、プラットフォーム側は全力を尽くしますが、それでも「プロジェクトの魅力次第」というのは否定できません。

最近だと、GoodMorningのあるプロジェクトを糸井重里さんが支援&Twitterで紹介し、あっという間に成功した事例があります。ただし、そのプロジェクトも自分たちの活動の延長で地道にお金を集め続けていました。

という訳で、これからクラウドファンディングを検討されるNPOは、サービスの選択よりも、どのようにプロジェクトを成功させるか、に時間を割いたほうがいいように思います。

いろいろ補足

サイトに載れば、あるいは、いい場所に掲載されれば多くの方に観てもらって共感されるかも?

このアイデアはそれほどは正しくありません。300万以上のPVがあるCAMPFIREでは、ジャンルを問わずTOPページに掲載されても支援金への影響はそれほどありません。他社についてはわかりませんが。

どのサイトも日本最大なんだけど?

はい、各社日本最大を謳っています。ただし何をもって日本最大かが異なります。A社では創業からこれまでに集まったお金。B社ではいちばんお金が集まったプロジェクトの達成金額。ちなみに今のCAMPFIREは成長率やPV数で日本最大です。

(ちょっとだけセールストーク。去年生まれたクラウドファンディングプロジェクトの約半分はCAMPFIREからでした。伸びてますね!)

サイトの成功率って気になるんだけど?

成功率はあてにならないかもしれません。プラットフォーマーとして成功率を高める方法は簡単で、「成功しなそうなプロジェクトは審査で落とす」これだけです。それがクラウドファンディングをしようとしているNPOにとっていいかどうかはまた別の話です。

サイトによってNPOジャンルは得意不得意があるんじゃないかな?

ガジェットが得意とされるB社さんでも、社会課題を活動テーマとする私の友人は250万円の目標金額を達成しましたし、社会によいことが得意とされるA社さんでも3Dプリンターのプロジェクトが大成功しています。どんなサイトか、よりもどんなプロジェクトか、の方が大切そうです。

じゃあどうしたらいいの?

サポートする担当者との相性、手数料、できる事の範囲、決済手段、サービスの姿勢などはありますので、色々調べてみましょう。あとはお好みかもしれません。

なんでこんな事を書いているの?

GoodMorning立ち上げの前に幾つかのNPOさんにインタビューをしたのですが「クラウドファンディングが思っていたのと違った」「もうやりたくない」という声がいくつかありました。
特定のプラットフォーマーの中の人という偏った立場ではありますが、「クラウドファンディングにはこういう特質があるよ」「その上で、とってもいいものだよ」とお伝えできればと思っています。

※本記事は、ブログサービス「Medium」内の「GoodMorning」マネージャー・東藤泰宏の2017年4月10日の投稿を転載しております

株式会社CAMPFIRE (GoodMorningマネージャー) 東藤 泰宏

1981年神奈川県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部中退。都内IT会社へ就職したが過労のためにうつ病となる。1年半の闘病を経て、自身の経験を伝えるため「ゆううつ部」(ブログ)を開設。2011年にスカイライト社主催の「起業チャレンジ2011」にて最優秀賞を獲得し、2012年1月に起業しうつ病の方の拠り所としてSNS「U2plus」を開設。2015年に株式会社LITALICOへ事業譲渡を行う。2016年6月に株式会社CAMPFIREへ入社し、ソーシャルグッド特化型クラウドファンディング「GoodMorning」を立ち上げる。

Twitter:東藤泰宏(@toudou_U2plus

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