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「社会課題への想い」が1億円集まった今、GoodMorningスタッフが思うこと

2017年6月13日

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「社会課題への想い」が1億円集まった今、GoodMorningスタッフが思うこと

CAMPFIREが運営する、ソーシャルグッド特化型クラウドファンディング「GoodMorning」(グッドモーニング)の流通金額が1億円を突破
既存のクラウドファンディング以上に、社会課題に取り組む方を強力にサポートすること」を目的に、2016年10月にサービスを開始し、7ヶ月間でひとつの区切りを迎えました。

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▲ソーシャルグッド特化型クラウドファンディング「GoodMorning」 サイトトップ

GoodMorningを立ち上げた東藤は、「“社会課題を助けたい” という想いが集まった結果、1億円に達したことに意味があると思う」と話します。

数々の挑戦が始まる現場を見つめるGoodMorningのメンバーは、今何を思うのか。東藤・酒向の2名に話を聞きました。

病気、アパレル、すべての経験がGoodMorningにつながる

ーソーシャルグッド特化型クラウドファンディング「GoodMorning」を運営する、東藤さんと酒向さん。東藤さんはなぜCAMPFIREに入社されたのでしょうか?
東藤 泰宏さん(以下、東藤):
僕は、うつ病当事者として長い時間を過ごしてきました。その生活の中でうつ病患者の持つ、「症状としても社会的にも孤立しがち」という課題を解決したいと思い、「U2plus」といううつ病の方のためのSNSを運営していました(現在は他の企業に譲渡)。
「U2plus」を起業した際のエンジェル投資家が、CAMPFIRE代表の家入さんです。

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▲ソーシャルグッド事業部 リーダー:東藤 泰宏さん

ー事業譲渡を終え、他のサービスの起業も考えていたとのことですが、CAMPFIREへの就職の道を選んだのはなぜでしょう?
東藤:
社会課題を解決したい人たちが集まっていることから、元々クラウドファンディングにも関心を持っていました。気付いたときにはCAMPFIREのソーシャルグッド部門の新規立ち上げ担当になっていたので、いつの間にか、家入さんにいい意味で巻き込まれていましたね(笑)。

ーGoodMorningを2016年10月に公開。その3ヶ月後に、新たなメンバーが加わりましたね。
酒向 萌実さん(以下、酒向):
私は2017年1月に入社しました。GoodMorningに関わる前は、新卒で入社したアパレル会社に勤務しており、毎月お買い物をしてくださる「耳が聞こえない」「赤ちゃんを連れている」「足が不自由」という4名のお客様と接したときに、「今までにこんなに楽しくお買い物したことない」と言ってくださることに喜びを感じていました。
私の接客というサービスが、彼女たちが抱えている課題解決の手助けになっていることを実感したんです。

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▲ソーシャルグッド事業部:酒向 萌実

ー接客業からCAMPFIREへ転職を決めた理由は何だったのでしょうか?
酒向:
社会には多くの課題があり、それに対して自分に何ができるかを考えたときに、必ずしも私がプレイヤーになる必要はなく、課題に対して戦っている方々を支援する道もあることに気付き、CAMPFIREを選びました。

東藤:僕はプレイヤーとしてのキャリアは、「U2plus」で一度全うすることができました。次はGoodMorningで、プレイする方をサポートしたいと思っています。

クラウドファンディングを始めたいなら、CAMPFIREでなくてもいいと思っている

ーこれからクラウドファンディングを始めようとしている方は、どのようにプラットフォームを選ぶとよいのでしょうか?
東藤:
クラウドファンディングのプラットフォームは、みなさん「日本最大」とうたっています。確かに、「毎月の支援額」や「最多支援者数」など、それぞれ日本最大の特徴を持っていて、CAMPFIREやGoodMorningも日本トップを走っています。
ただ、正直なところ、プラットフォームを選ぶ時は、担当者との相性や、サービスから伝わってくる姿勢が自分たちとマッチするかどうかを基準にするといいと思っています。

ー東藤さんは、以前も「NPOはクラウドファンディングサービスをどう選択すべきか。」という記事を書かれていますね。
東藤:
私たちとしてももちろんお手伝いはするんですが、クラウドファンディングはすごく頑張らないとうまくいかないものですから。

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ープラットフォームを選ぶ基準として「担当者との相性」を挙げておられましたが、GoodMorningはどのようなチームですか?
東藤:
現在、GoodMorning専任のメンバーは私と酒向さんの2名です。社内からは「本当にソーシャルグッドなチームですね」と言われることもあるくらい、穏やかだと思います。

酒向:GoodMorningはとても働きやすいし、東藤さんのことは「いい上司だな」と度々感動しています。
週に一度、1on1で「今週はどんなことをしたか」や「タスク量と進捗について」共有する時間があるのですが、東藤さんは業務の一環として私のことをたくさん褒めてくれます。
社内の他の人にも「今週、酒向さんはどんないいところがありましたか?」と聞いてきてくれるんです。

ー「褒める時間」はGoodMorningならではの福利厚生ですね。
酒向:
東藤さんのパートナーに、「たまには逆向きもやってあげて」とこっそり言われたのですが、まだ褒めていないです。今度、東藤さんのことも褒めますね(笑)。

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ーお二人がお互いを尊重して働いていらっしゃることが、お話しを聞いていると伝わってきます。
酒向:
東藤さんは仕事について教えてくださるだけでなく、働く環境をよくしようとされています。褒めることもそうですし、私の生理の日は自宅での作業を提案するなど「どうするといいか」を一緒に考えてくれていて、「私も上司になったらこうしよう」って思っています。

東藤:でも、私は真面目な人ではないですよ。プライベートでは、割とダメ人間です。

GoodMorningの「今」と「これから」

ー2016年5月に、GoodMorningは流通金額が1億円を突破しました。
東藤:
「1億円」と言っても、ビジネスの面から見ると「大きい小さい」「何と比較して?」といった声もあると思うのですが、純粋にいろいろな課題に挑戦している人たちを応援する人のお金が集まったということが尊くてとても大きいと思います。

ー今後はGoodMorningでどのようなことをしていきたいですか?
東藤:
CAMPFIREは、2017年に金融部門がスタートしました。今後は、CAMPFIREが運営するGoodMorningならではの取り組みとして、社会課題と金融のサービスを結びつけたいと考えています。
お金を扱う企業と社会課題に向き合っている方は離れていることが多いと思っているのですが、そこを繋げることができたら、GoodMorningは唯一無二のサービスになるかもしれません。

ー酒向さんは、GoodMorningでどのようなことをしていきたいですか?
酒向:
私はプロジェクトの「支援募集期間が終了した後どうなったか」が一番重要だと思っています。プロジェクトを立ち上げるまでは実行者の方と密に連絡を取るのですが、募集期間が終了すると疎遠になってしまうことが多くあります。

ープロジェクトの「その後」を追い掛けたいということですか?
酒向:
プロジェクトを終えて、今どんなことをしているか。集まったお金はどうしているか。また別の挑戦したい課題があったときに「今度は●●のタイミングでプロジェクトを実施しましょう」と長期的なプランでお金を集めるなど、プロジェクトを一度きりのゴールにしない関係を築けるようにしていきたいです。

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ー「その後」の関係構築のためには、何が必要だと思いますか?
酒向:
プロジェクト単体として見るだけではなく、実行者の方が見つめている社会課題に私も同じように向き合わなくてはいけないと思います。また、実行者と支援者がプロジェクトの支援募集期間終了後もやり取りできる環境を整えたいです。

東藤:NPO・企業・個人との取り組みはこれまでもしてきましたが、これからもっと増やしていきたいですね。

酒向:例えば子供の貧困を課題として活動しているNPOがあったら、私も本気で子供の貧困に取り組みたいと思います。「お金が集まりました。良かったですね」ではなく、どうすれば貧困がなくなるかを真剣に考えたい。

東藤:例えば投資ファンドをご紹介するとか、本業でなくともできる範囲で最大のサポートをしていきたいです。

GoodMorningを「社会課題と出会う・知る・触れる場所」にしていきたい

ー今後、GoodMorningをどんなチームにしていきたいですか?
東藤:
一人から二人になって、目線が倍に増えました。メンバーが増えると、物事を多角的に見ることができるのではないかと期待しています。

酒向:GoodMorningには、優しい人に入ってきてほしいですね。

東藤:チームに多様性を持たせるために、僕たちとは違う考え方や経験を持つ方が入ってきてくれるといいなと思います。

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ーメンバーが増えたら、どんなことをしていきたいですか?
東藤:
GoodMorningはまだ若いサービスですので、プロジェクトの実行者と支援者の「コミュニティ形成」にはまだ至っていません。課題解決に賛同している人同士が繋がると、もっと大きな社会的なうねりが起こせると思うので、メンバーが増えたらその辺りに着手したいです。
GoodMorningは社会的課題で溢れているので、GoodMorningを「社会課題と出会う・知る・触れる場所」にしていきたいです。

酒向:個人の目標で言うと、私は「団地にいるおばちゃん」みたいになりたいです。「お腹が空いた」と駆け込める先であり、子育てに疲れたお母さんが愚痴を言える場所であり、隣に住んでるおばあちゃん家の電球が切れたら取り替えに行く、GoodMorningでそんな存在になりたいです。

東藤:課題を抱え悩む人がいたときに、もしかしたら他の人も同じ課題にぶつかっているかもしれない。課題と出会い、コミュニティを作り、参加でき、GoodMorningで資金や仲間を集める。一連のストーリーを、私たちが一緒に走りたいと思います。

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▲ソーシャルグッド事業部の酒向さん(左)、東藤さん(右)

ー最後に、東藤さん・酒向さん、お互いにメッセージをお願いします。
東藤:
酒向さんのキャリアを決める上での長期目標をそろそろ考えていきましょう。GoodMorningも酒向さんの今後も、どちらもとても大切です。

酒向:目の前のことに追われて後回しにしていることがバレていますね(笑)。
私から東藤さんへは、「私が入社するまでずっと一人だったから、いまだに一人で働いているモードになることがあるので、私のことを忘れないで」と言いたいです(笑)。

「社会貢献のサービスを運営していますが、私たちは凄くないし、偉くもありません。お酒も飲むし、ネガティブなことを考える日もある。私たちは完璧な人間ではないけれど、社会に対してどんないいことができるかを真剣に考えています」と話してくれた、東藤さんと酒向さん。

流通金額・プロジェクト数共に増加しているGoodMorningの目指す場所は、まだ先にあるようです。

GoodMorning Statement

最後に、GoodMorningを現した、「GoodMorning Statement」をご紹介します。

GoodMorning Statement

世界は、「このままでは私は(私たちは)気分がよくない」と感じた人たちが小さな声を挙げ、集まり、プロジェクトを実行し、ムーブメントを起こすことで前進してきました。

ですから、Good Morningは「あらゆる人々が少しでも気分よく生活できる社会」を実現するため、次のことを目指します。

誰しもが声を挙げることを可能にする。
小さな声すら挙げられない人にも話しかける。
多くの声を、社会に広く投げかける。
人々を出会わせる。
気分よく支援できる仕組みをつくる。
私たちもまた、声を挙げる。

全ては体験すること、知ること、想像することからはじまります。
誰もが気分よく生きられない場面に直面する可能性がある社会において、
アクションを起こしてもいい。サポートしてもいい。人に伝えてもいい。心に留めてもいい。
あなたにとって気分がよい選択ができればいいのです。

私たちは人生から多くの社会課題に触れた今、人々をつなぐ役割を果たすGoodMorningをつくりあげる事を選択しました。いつか私(私たち)自身もまた「気分がよくない」と声を挙げる時が来るかもしれません。

あなたはどんな選択をしますか?

GoodMorningでプロジェクトを立ち上げたい方は、こちらから。

GoodMorningスタッフ紹介

株式会社CAMPFIRE ソーシャルグッド事業部 リーダー:東藤 泰宏

1981年神奈川県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部中退。
都内IT会社へ就職したが過労のためにうつ病となる。1年半の闘病を経て、自身の経験を伝えるため「ゆううつ部」(ブログ)を開設。2011年にスカイライト社主催の「起業チャレンジ2011」にて最優秀賞を獲得し、2012年1月に起業しうつ病の方の拠り所としてSNS「U2plus」を開設。2015年に株式会社LITALICOへ事業譲渡を行う。
2016年6月に株式会社CAMPFIREへ入社し、ソーシャルグッド特化型クラウドファンディング「GoodMorning」を立ち上げる。

Twitter:東藤泰宏(@toudou_U2plus

株式会社CAMPFIRE ソーシャルグッド事業部:酒向 萌実

1994年東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。
生まれ育った地域の経済格差から社会課題に関心を持つようになる。高校在学時以降、エシカルファッションブランドなどソーシャルビジネスにインターン、アルバイトなどとして関わり、新卒でアパレル企業に就職。
社会課題の解決に携わりたいという思いから、2017年1月に株式会社CAMPFIREへ入社。「GoodMorning」のメンバーとして働いている。人生の指針は世界人権宣言。