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クラウドファンディングで2億円集めた男、bambooインタビュー。「お説教したら入社してた」

June 28, 2017

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クラウドファンディングで2億円集めた男、bambooインタビュー。「お説教したら入社してた」

CAMPFIRE には、現役ミュージシャンが顧問として参画している。
自身が実施、もしくはサポートしたプロジェクト計20件の累計調達額は約2億円。自他共に認める「クラウドファンディングマニア」である。

彼の名は、アニメやゲームの世界で活躍する音楽ユニット milktub のボーカル bamboo

有名人がクラウドファンディングをやってお金が集まるのは当たり前。そうじゃない、 “ふつうの人” が挑戦した時に、支援が集まるようサポートするのが俺らのやるべきこと」と話す bamboo氏は、「 CAMPFIRE は今のままじゃダメだと思う」と警鐘を鳴らします。

bamboo氏から見たクラウドファンディング、そして CAMPFIRE について、話を聞きました。

クラウドファンディングは、「自分たちが作りたいもの」に対して支援を募るすごい仕組み

ーbambooさんがクラウドファンディングを知ったきっかけは何ですか?
milktub bamboo氏(以下、bamboo):
7年ほど前に Kickstarter がクラウドファンディングのシステムを開始して「いいシステムだから日本にも来ないかな」と思っていたら、 READYFOR と CAMPFIRE がサービスを開始して、それからずっと注目していました。
初めて支援したのは、屋外音楽イベント『Re:animation』開催プロジェクトです。

ーbambooさんの初めての支援はCAMPFIREなんですね。
bamboo:
そう。リアニは昔からクラウドファンディングを活用しているし、「こういう風に人からお金集めてイベントを組むってすごいし、素晴らしいな」って思ったんです。
クラウドファンディングが初めて日本に来た時に、様々なプラットフォームで支援して、「自分がクラウドファンディング使うとしたらどうするか」を研究しました。

自分は milktub の他にアパレルだったりゲームメーカーだったりを経営してまして、ゲームやアパレルなど自分達でモノを作るんだけど、試作品を作ったりとかものづくりにはお金がかかる。
あとはゲームやCDなどのパッケージ商品は年々売れなくなってきているので、クラウドファンディングの「自分たちが作りたいもの」や「世に問いたいもの」に対してお客さんに価値をプレゼンして支援を募っていろいろ面倒な事をすっとばしてダイレクトにお客さんにリリースできる仕組みが素敵だと思ったんだよね。
そこから取り憑かれたようにクラウドファンディングにのめり込みました。

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▲milktub bamboo氏

ー今まで支援したプロジェクトの中で、特に印象的なものはありますか?
bamboo:
××××××はひどかった。プロジェクトのメンバーが仲違いしてリリースは遅れるし、活動報告にモメた事を綴ったり。
ただ、このプロジェクトを反面教師にして自分は同じことをしないようにしているから、闇の部分を先に知れたのはよかったかな。(編集の都合上、一部伏字にしております)

ー支援したプロジェクトの中で特によかったものは何ですか?
bamboo:
ガジェット系やカバンなどのプロダクト系は企画コンセプトがかゆいところまで手が届く感じのするものが多いので、日常的に使っています。

あとは、イベント系。リアニもそうなんだけど、支援するとちょっと文化に貢献している感じがするから、支援すること自体が嬉しいんだよね。クラウドファンディングは嬉しさを共有できる仕組みだと思う。

CAMPFIRE にお説教したら、入社することになった

ーbambooさんが CAMPFIRE に参画することになったきっかけは何ですか?
bamboo:
音楽業界の飲み会に参加した時に岡田パイセン(CAMPFIRE 執行役員)と出会って、「クラウドファンディングでブイブイ言わせとるでぇ〜」って言ったら、「ぜひサシで話を聞かせてください」って言われて。
初対面で「CAMPFIREってプラットフォームは使いづれぇんだよ」って、まずはCAMPFIREの悪口から入りましたね。その時はCAMPFIREの人だって知らなかったし(笑)

ーそこから、どういった経緯でCAMPFIREの顧問になったのですか?
bamboo:
岡田パイセンに「CAMPFIREはこういう風に変えなきゃ使いづれぇ」っていうのをみっちりお説教したら「うちの家入と会ってもらっていいですか」って言われて、CAMPFIRE代表の家入さんと飲むことになりました。

ー家入さんのことはご存知でしたか?
bamboo:
知ってたけど、当時の家入さんのイメージってあんまりよくなくて、「インターネットの胡散臭い部分を凝縮した人」だと思ってた。都知事選に出てたし、起業家って言ってる人らって正直よくわかんないし、いざ会ってみたら人の目全然見ないんだよね(笑)。

でも、話してみたら面白くて、CAMPFIREの文句たらしたら「顧問になってください」って言われて「この人何言ってんだ!?」って思いました(笑)

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ー顧問として、現在CAMPFIREにはどのように参画されていますか?
bamboo:
一度参加したら割と神輿はかつぐ方なので、「顧問になったからには」と、いろんな案件引っ張ったりとか、自分が経営してる OVERDRIVE ってゲームブランドのフリーライブで1,880万円、クラムボンで2,706万円、緒方さんが今2,501万円、榎本あっちゃんのテウチライブが今378万円(※2017年7月25日まで支援募集中)と、金額の大きめなプロジェクトのキュレーション(サポート)を担当しています。
他にもプロジェクトの相談を受けたりアドバイスをしたり、CAMPFIREでは「プロジェクトの成功率を上げる方法」を考えています。

ークラウドファンディングは成功率を上げることが非常に重要ですね。
bamboo:
自分はキュレーションをやっていて、目標金額の100%を達成させるのは当たり前だと思っています。「その100%を150%や200%にするにはどうしたらいいか」を考えるのが腕の見せどころだなと。

“ふつうの人” に向き合ってサポートすることが重要

ーbambooさんは最初はCAMPFIREの「ユーザー」でしたね。
bamboo:
そう。自社案件でライブDVD作った時かな。
昔は本当に使いづらくて、2013年は手数料も20%だったし(※現在は8%+決済手数料)、全然何もサポートしてくれないし、「1,000万円集めても手数料で200万円持っていかれちゃうのかよ。おいおいおーい」って思ってた。
でも素人だから、「しょうがないのかな」って思ってたけど、だんだん頭にきて、それから CAMPFIRE 使わなくなっちゃったんだよね。

ーその後はどちらのプラットフォームを利用されていたのですか?
bamboo:
後輩がアニメやゲームなどのヲタカルチャーに特化したプラットフォーム「UNEEDZONE.jp」を立ち上げたので、そこを手伝っていました。でも、先輩バンドのニューロティカから「映画を作りたい」って連絡もらった時に、久しぶりに CAMPFIRE 使おうかなってなって。そこから人のプロジェクトのキュレーターをやるようになりました。

それまでに自分のプロジェクトで5,000万円くらい集めた実績があったので、「これはやっちゃいけない」「こうしたらファンの人が喜ぶ」とか自分なりに成功の秘訣ががなんとなくわかってきていたので、その方程式を自分以外の人で試してみたかったのもあるね。

ニューロティカは大先輩だけど、「クラウドファンディングに関しては信用してください」って言ったら、メンバーの皆さんから「bambooの言う通りにするよ」って言ってもらえて1,000万円近い金額が集まったんです。
でもあれはファンや応援してくれた関係者からの愛の結晶だし、先輩たちの頑張りだったと思います。参加してた自分も感動しましたね。今のキュレーションに関する考えの礎になってます。

ー昔は使いづらかった CAMPFIRE。今の CAMPFIREに 対して、bambooさんが言いたいことは何ですか?
bamboo:
全体的なシステムを変更してもらいたい(笑)。
日本ではまだクラウドファンディングを使って商売をする人があまりいないので、実行者の意見が少ない。自分みたいに連続でプロジェクトを実行している人っていうのは滅多にいないから、「連続起案者が使いやすいシステム」を作ったプラットフォームが今後は生き残っていくと思う。CAMPFIRE にはその1つになってほしい。

あとは、キュレーター(プロジェクトのサポートスタッフ)の育成
自分がキュレーションを担当をしたプロジェクトの成功率はほぼ100%だけど、短期・中期・長期決戦と、プロジェクトごとにやり方もいろいろある。
緒方さんやクラムボンのような有名人がクラウドファンディングをやってお金が集まるのはある意味当たり前だし、そうじゃない “ふつうの人” が挑戦した時に支援が集まるようサポートするのが俺らキュレーターのやることと思ってて、CAMPFIRE における自分のミッションだと思っています。

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ーbambooさんはキュレーター育成のために、CAMPFIRE の「社内勉強会」の講師もしておられますね。
bamboo:
キュレーターからするとたくさんプロジェクトを担当しているから、「数あるうちの1つ」になっちゃうんだけど、プロジェクト実行者からするとキュレーターは1人。つまり頼れるのは1人しかいない

ラーメン屋へ行ってラーメンを作ったことない人が「はい、ラーメンです」ってラーメン出してて、その店を信用できるかって話だと思う。なのでスペシャリストの育成が急務かなと。

ー食べたラーメンが伸びてたら、もうそのお店には行きたくないですもんね。
bamboo:
そうそう。ちゃんとうまいラーメンを出せるように、プロジェクトをサポートできるように、スペシャリストを育てたい。CAMPFIRE では、そのお手伝いをしようと考えています。

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ー今後プロジェクトを立案したい人に向けてコメントをください。
bamboo:
自分はプロジェクトを起案する為に必要な要素は4つあると思っています。それは、「ムード」「メリット」「ロマン」「ドラマ」
あとは予算を細かく詰める事も大事。どんぶり勘定だと後で絶対に泣きを見ます(笑)。

どのプロジェクトでもいいんだけど、いったん真似して自分のやりたい事をプロジェクトページに落とし込んで、限定公開URL(※1)とかで知人友人に見てもらうといいと思いますよ。「このプロジェクトに対して支援したいかどうか」って客観的な視点はプロジェクトページを自分で組んでるとなかなか難しかったりする要素なので。

他にもいろいろありますが詳しく聞きたい方はぜひ CAMPFIRE までお問い合わせください(笑)。

(※1 限定公開URL:CAMPFIRE の機能の1つ。プロジェクト開始前に、URLを知っている方限定でページを公開するシステム)

bamboo氏が顧問としてプロジェクトのサポートとキュレーターの育成を行う CAMPFIRE。今日もオフィスでは、bamboo氏の「お説教」が飛び、より良いサービスを追求しています。

bamboo氏よりアルバム「M25」発売のお知らせ

bamboo氏が所属する milktub の結成25周年を記念したフルアルバムが、Lantis より発売されます。

m25
milktub アルバム「M25」
品 番 :LACA-15651/価 格 :4,000円(税抜)
2017,6,28 ON SALE

さらに、「歌詞が全然頭に入ってこない」でお馴染みのミュージックビデオも公開中。

お求めは、こちらから。

株式会社CAMPFIRE 顧問 bamboo(竹内 博)
bamboo

1973年千葉県出身。
PCゲームレーベル「OVERDRIVE」代表であり、アニソンロックユニット「milktub」ボーカル、レコーディング&マーチャンダイズスタジオ「STUDIO696」代表取締役社長、海外ゲームダウンロード販売サイト「MangaGamers」代表取締役など多種多様な顔を持つ。

キュレーターとした数々のプロジェクトを企画立案し成功に導き、2017年6月現在でクラウドファンディングで自社案件及び外部キューレーションで合計1億9千万円の調達をした。

2016年9月よりCAMPFIREに顧問として就任、「アニメ」「ゲーム」「音楽」案件を中心にキュレーションを担当している。現在TVアニメ「有頂天家族2」の主題歌を担当。
音楽レーベルは「Lantis」に所属している。

Twitter:bamboo(@bamboo_milktub
公式Web:www.milktub.com