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常連客がお店の復活を応援!新しいクラウドファンディングの形の裏側を探る【CAMPFIRE CAMP vol.2】

常連客がお店の復活を応援!新しいクラウドファンディングの形の裏側を探る【CAMPFIRE CAMP vol.2】

クラウドファンディングプラットフォームCAMPFIREが主催するイベント「CAMPFIRE CAMP」。プラットフォームとして様々な分野の方々とお会いする中でいただいた“学びのタネ”を、皆さまとシェアしたいという想いでフード担当のメンバーを中心に運営しています。

第2回は「お店と常連との新しいコミュニティの作り方」というテーマで6月13日に開催。CAMPFIREで「あの立ち退きから1年。五反田で再オープンした『立喰いすし 都々井』を応援したい!」というプロジェクトを、常連客の立場でお店を応援する形で実施した編集者でありノオト代表の宮脇淳さんをお招きし、新しいお店とお客さんの関係性について聞きました。

登壇者
宮脇 淳さん
編集者、有限会社ノオト代表取締役、品川経済新聞編集長。
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宮脇さんは約5年間通っていた五反田の「立喰すし都々井」の再オープンをお祝いするためのクラウドファンディングを2018年4月に行い、271人から214万円を集めて注目を集めました。

今回はクラウドファンディングを活用された理由や、お店というコミュニティを活かしていくための秘訣を聞きました。1時間に及ぶトークセッションの模様を一部、レポートします。

ーなぜクラウドファンディングを活用しようと考えたのでしょうか?

宮脇さん:2017年3月に「立喰すし都々井」が急に立ち退くことになったのですが、人気店なのですぐに復活するかと思っていたんです。でも、実際に復活したのは2018年4月で、再オープンまで1年近くかかりました。

立ち退き後、店主の筒井さんは1日でも早く五反田で再スタートを切るために物件を探したのですが、実は五反田で路面店を個人店舗で出すのはすごく難しく、全然物件が契約できなかったそうなんです。最終的に、私の知人が所有している物件に入居が決まりました。

ただ、店を再オープンさせるには、改装費用はもちろん、当面の資金が必要ですよね。とにかく1年間、筒井さんには完全に無職で、収入が一切なかったそうなので。

そこでパッとひらめいて、「クラウドファンディングをやりますか?」と提案しました。筒井さんはクラウドファンディングについては何も知らなかったのですが、最終的には「お客さんが喜んでくれるならやります」ということで始めました。再オープンの告知になるというのも、OKしてくれた大きな理由だったようです。

ークラウドファンディングの準備にはどれくらいの時間がかかりましたか?

宮脇さん:クラウドファンディングの一般的な準備期間は2ヶ月くらいだと聞きましたが、私自身の本業が忙しくてなかなか手がつけられず、そろそろ始めないとやばい……という時期になって、大慌てで2週間ほどで準備を進めました。飲食店の過去のプロジェクトをいくつか参考にしました。

ページを作るときに工夫したのはタイトルの付け方です。「あの立ち退き」とつけることで都々井さんを知らない人にも響くようにしたり、また「開店資金を集めたい」という表現はせずに「お祝いしたい」と表現することで、ファンの立場でのプロジェクトを意識したりしました。

さらに立ち退きの背景や店がなかなか決まらないで困っている店主のストーリーを書き、最後に以前の店で楽しそうに寿司を食べるお客さんの笑顔の写真を入れることで情に訴えかけました。この辺は我ながら小賢しい構成だな……と思いましたが(苦笑)、自分が本当に好きな店だったので、それをストレートに出したことによって多くの共感を獲得することができたのかな、と思っています。

ーどんな人が支援してくれましたか?

宮脇さん:クラウドファンディングで支援してくれたのは、私と一緒に都々井に行ったことのある友達が中心で、さらにその友達に広がっていったような印象です。もちろん、その中にはかつての常連さんもいらっしゃったみたいですね。

筒井さんにも聞いてみたところ、お知り合いは2、3人くらいで、ご友人の多くはクラウドファンディングをまったく知らなかったそうです。ネットを経由せず、店のカウンターでご祝儀袋を手渡している光景を目撃したこともありました(笑)。男気のあるリアルな支援でしたね。

ーリターンの設定で工夫した点を教えてください。

宮脇さん:リターンで貸切権やパトロンの写真を飾ることも考えましたが、筒井さんが「常連さんが来づらくなるのは嫌だな」と言っていたので止めました。10,000円のペアセットが一番人気でしたね。ペアセットだと友達を誘いやすくなるからか、結果的に都々井をまったく知らない人にまで訴求したと思います。

ークラウドファンディングを通じてわかったことや生まれた変化はありますか?

宮脇さん:飲食店は場所や人材を確保することが大変なんですね。完全に門外漢でしたが、事業の難しさがよく分かりました。私にとっては貴重な学びの場になったのかもしれません。また今回のクラウドファンディングをやったことで、いままでの客層とは異なる若い人がお店に来るようになったのではないでしょうか。

ー今回のプロジェクトを通じて、コミュニティを活かすために大切だと思われたことはありますか?

宮脇さん:飲食店は、真面目に美味しいものを提供することを第一に考えるべきでしょう。そこがいまいちだとお店がオープンしても流行らないですし、クラウドファンディングで資金が集まったとしても一過性のブームに終わってしまうと思います。また、クラウドファンディングも有名人だからうまくいくわけではなく、その人の日頃からの行動や人間性、そして何よりも周囲からの信頼が大事だと思います。

▲左から、クラウドファンディングCAMPFIREフード担当の菅本、宮脇さん、CAMPFIRE PR担当の田

宮脇さんの「立喰すし都々井」への愛と、店主の筒井さんの人柄が多くのファンの支援を集める要因になったということを感じた1時間でした。誰かを応援したいからクラウドファンディングをやるという流れも今後増えてくるかもしれないですね。

宮脇さん、お忙しい中ありがとうございました!

そして、「CAMPFIRE CAMP」第3回の開催も決定しました!

第3回は、株式会社Third Bay代表の三浦健さんをお迎えします。三浦さんは「日本茶エンターテイメント」をコンセプトに日本茶専門店「CHABAKKA TEA PARKS」が鎌倉にオープンするためにクラウドファンディングを活用されました。

●どのようにして「日本茶エンターテインメント」というコンセプトにたどり着いたのか?
●メディアに「取り上げたい」と思わせる発信のコツ
●クラウドファンディングのPR効果について

「コンセプト店舗の作り方・広め方」をテーマに、メディアの「取材したい!」と、お客さんの「行ってみたい!」を作りだすためのポイントをお伺いします。
飲食業界の方はもちろん、クラウドファンディングを活用したPRについてご関心のある方なども、是非お気軽にお越しください!

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