CAMPFIRE MAGAZINE

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スナックブームの火付け役「ハイパースナックサザナミ」に学ぶ、クラウドファンディング成功の秘訣【CAMPFIRE CAMP vol.5】

スナックブームの火付け役「ハイパースナックサザナミ」に学ぶ、クラウドファンディング成功の秘訣【CAMPFIRE CAMP vol.5】

クラウドファンディングプラットフォームCAMPFIREが主催するイベント「CAMPFIRE CAMP」。プラットフォームとして様々な分野の方々とお会いする中でいただいた“学びのタネ”を、皆さまとシェアしたいという想いでフード担当のメンバーを中心に運営しています。

第5回は「スナックブームの火付け役『ハイパースナックサザナミ』に学ぶ!リアルとネットの上手な掛け算」というテーマでサザナミの店主・町田博雅さんをお招きし、9月12日に開催しました。
町田さんはCAMPFIREで2016年にハイパースナックサザナミ1号店を渋谷に立ち上げるためにクラウドファンディングを実施し、約170万円を集めました。その後、今年”スナックの聖地”銀座に2号店をオープンするためのクラウドファンディングを行い、312万円を集めました。そんな町田さんのプロジェクトの成功の秘訣を伺いました!

登壇者

町田 博雅さん

DJ SAZANAMIとして90年代より東京都内を中心にDJ活動を行う
2006年から渋谷の道玄坂で「時代の先駆けとなる刺激的で面白い場所(スペース)作り」をテーマにDJ BAR「BAR SAZANAMI」を開店させ、以降2000年代の渋谷 DJ BARムーブメント、パーティーシーン、アンダーグラウンドカルチャー、バーカルチャーのパイオニア的存在となり、多くのDJやアーティストを輩出
2016年に「ハイパースナックサザナミ」を渋谷にオープン
ハイパースナックサザナミはマスコミ(日経MJ、東京新聞等)やネットニュース等でとりあげられ渋谷でも有数の人気店に成長、現在も話題のお店として繁盛しておりスナックブームの火付け役的なお店として広く知られている
2018年に「ハイパースナックサザナミ」の2号店を銀座にオープン

ーなぜスナックを始めようと考えられたのですか?

町田さん:
私は10年ほど前からDJバーをやっていました。当時は20代のお客さんが中心でしたが、10年くらいたつとお客さんも歳を取るんですよね。昔は若かったから毎日音楽を流して踊ったりするのが楽しかったのですが、30代後半くらいになると毎日爆音で音楽を聞くよりも「しんみり語りながら落ち着いて飲みたい」というお客さんからの声が出てきて、それだったら「スナックじゃない?」という話になりました。ここ2年くらいはスナックブームですが、2016年頃はまだスナックは廃れた文化で、行ったことがないという人がほとんどでした。それであればやってみたら楽しいのでは?ということで、スナックをやることになりました。

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ークラウドファンディング活用のきっかけと狙いを教えてください。

町田さん:私はこれまでのスナックのイメージを変える、いわゆるニューウェーブのスナックをやりたいと考えていました。新しい時代の新しいビジネスを作るのならば、新しいサービスを利用したほうが共感してくれる人が集まってくれるのではないかと考えクラウドファンディングをやることを決めました。

―CAMPFIREを選んだ理由は何でしょうか?

町田さん:理由は3つあって、1つ目は知名度があることです。クラウドファンディングをやろうと考えたときに1番最初に思い浮かびました。2つ目はお店のお客さんがCAMPFIREの代表の家入さんとのつながりがあって紹介されたことです。3つ目はCAMPFIREのページを見たときに自分が支援したいと思うプロジェクトが多く、共感できるものが多かったからです。これなら自分もいけるのではないかなと思いました。

―公開までの準備について教えてください。

町田さん:1回目は自分でプロジェクトページを作成してすぐに始めてしまったのですが、2回目は2ヶ月くらい時間をかけて準備を行い、担当キュレーターの桃太郎くんとも相談しながら10回は修正を繰り返しました。

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―1回目、2回目それぞれプロジェクト期間中に意識したことはありますか?

町田さん:SNS(Twitter・instagram・Facebook)の更新はほぼ毎日行いました。1回目のときは公開した後からSNSでの告知を始めたのですが、2回目のときには10日ほど前から告知をはじめました。内容もストーリー仕立てにすることで読んでいる人もおもしろがってくれたように思います。
また、SNSでは「あえていい人ぶらない」ということを意識しました。以前はSNSでは「好き」は言ってもいいけれども「嫌い」は言ってはいけないというのが、暗黙のルールとしてあったと思うのですが、今の時代は逆に否定的なことを言ったほうが同じように考えている人の共感を得られると思います。実際にそういった否定的な意見に賛同してくれる人はお店のファンになり、常連客になってくれていました。

ーリターンの設定で工夫した点はありますか?

町田さん:自分が支援する側であればたくさんの中から選べるほうが嬉しいので、手軽に支援できる3,000円代から価格帯ごとに分けてリターンをたくさん用意しました。
またうちのお客さんの年齢層は30-40代くらいが一番多いため、お祝いを包むような感覚で1万円くらいが支援しやすいだろうと考え、1万円に一番お得なリターンを用意しました。「赤字じゃないの?」と聞かれることもありましたが、お客さんがいる状態を生み出すためには多少利益がマイナスでも”毎日お客さんが来てくれること”を広告費だと考えれば高い値段ではないと思いました。

ー予想外に起きたことはありますか?

町田さん:縁が広がりました。2回目のクラウドファンディングで50万円のリターンを支援してくれたのは高校の同級生でした。高校時代はほとんど話したことがありませんでしたが、プロジェクトの思いに共感したから応援するよ!と言って支援してくれて、その後も連絡を取り合うようになりました。また他にも支援された人で、クリエイターや経営などをされているお客さん同士がビジネスを一緒にやることになったりするという縁も生まれています。

クラウドファンディングの成功の裏側には、町田さんの計画的な準備や戦略と、スナックにかける熱い想いがあるということを垣間見た1時間でした。

町田さん、お忙しい中ありがとうございました!