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『PLANETS』最新号をななめ読み。2020年東京オリンピックはすぐそこ

2015年2月18日

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『PLANETS』最新号をななめ読み。2020年東京オリンピックはすぐそこ

2020年ってゴールではなくて、スタートなんですよ。

今、日本っていうのは、いい時代は過ぎてあとは黄昏を迎えていくだけで、文化文政時代のような爛熟を楽しもうと思っている昭和の日本人と、俺達の人生長いんだから、新しい日本をつくってもっといきいきと生きていこうという21世紀の日本人とが分断されている。

2020年の東京オリンピックで、僕たちは自分たちの社会の主導権をとれるのかどうか、そういうゲームでもあるんです。

PLANETS最新号『東京2020 オルタナティブ オリンピック・プロジェクト』の巻頭鼎談『オリンピックをHACKせよ – 日本を再設計するための2020年』は、宇野常寛編集長のこんな言葉で締めくくられています。

この鼎談に参加しているのは、猪子寿之さん、PLANETS編集長の宇野常寛さん、乙武洋匡さんの3人。

1964年の東京オリンピックの幻影を超え、2020年のオリンピックを「日本って、やっぱりすげぇ」と思わせる、記憶に残るオリンピックにするために必要なことは「ある種の未来を提示すること」だと語る猪子氏は、テレビでの鑑賞モデルであったオリンピックを、参加したり体感するオリンピックに変えていくプランを提案。

乙武氏は、日本という国がどういう国でどんなところを目指しているのかを示すには、パラリンピックのやり方でも見せていけると話し、すでに東京マラソンでは実施されている「健常者と車椅子のマラソンの同時開催」を、2020年の東京オリンピックで実施するするアイデアを打ち出しました。

宇野氏は、日本人特有の「多様性を受け入れて無理矢理ひとつにまとめる」という発想を捨て、バラバラのままひとつのイベントに参加して大規模が実現するモデルを提示するチャンスが、2020年の東京オリンピックだと示唆しています。

この巻頭鼎談だけでも読む価値大ありなのですが、ここでは、全268ページに及ぶ『PLANETS』最新号のなかから、特に印象的なトピックをさらにいくつかご紹介しましょう。

聖火はランナーだけのものじゃない 「デジタル聖火リレー」が生みだす ソーシャルイルミネーション

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オリンピックの開会式で欠かせない「儀式」聖火リレー。聖火はオリンピックの象徴でもあります。

猪子氏は「Alternatives」パートで、この聖火をデジタル化して、ランナーが近くを通ると沿道で見守る人の聖火デバイスも光るという仕組みを提案。

聖火ランナーの歩みとともに光の帯が伸びていき、聖火台に点火したときスタジアムから東京の都市全体までが光でつながるというもので、聖火デバイスの火をスマホアプリでも共有できるようにするアイデアも。

これが実現すると、競技場の聖火が注いた瞬間、手元のスマホに聖火が燃え上がるなんていう超楽しい体験ができるかもしれない。

インタビュー 伸び盛りの記録たちへ – 限界への跳躍を阻む空気、推す力

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義足の走り高跳びアスリートとして、世界で二人目となる2mジャンパーの称号を持つ、鈴木徹さんのインタビュー記事。日本における障害者の陸上競技を取り巻く環境や理解が、海外に比べるとまだまだ水準が低いことや、日本の広義における「スポーツ観戦」がエンターテイメントとして成立していない点を指摘しています。パラリンピックの認知度の向上にともなう日本製スポーツ用義足の進歩への期待を語り、日本人のものづくりで日本のパラリンピック選手を支えて欲しいとのコメントも。

東京5分割計画 – 分断と遭遇の都市再生

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「東京ブループリント」パートでひときわ目を引くのが『多摩県』というキーワード。

都心回帰の進行と人口縮小によって、ベッドタウンからの脱却を余儀なくされるとする多摩エリアが、新たな経済圏の中心となりうるのか否かを考察しています。

戦後のかつてない人口増加期に、住宅開発を中心に発展した多摩エリアは、今後の人口縮小時代に今までと同じ位置づけのまま延命させるのは不可能…したがって多摩エリアは日本の48番目の都道府県『多摩県』として独立すべきであるというのが論旨。

都市が面状に展開しきった後、モザイク状に空白が生まれている多摩エリアの現状をどう変えていくのか、あたらしい都市計画が語られています。

世界を大いに盛り上げるための裏五輪 -サブカル文化祭

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ページを開いたこのビジュアルにノックアウト。そして冒頭の「経済産業省のかかげる『クール・ジャパン』というキャッチコピーは『クール』を通りすぎて『寒い』− 」という一文から、どんな論旨が繰り広げられるのか楽しみなパートが「Cultural Festival」です。

「裏五輪」と称して、ちょうど五輪開催中に世界中から集まる観光客を巻き込んで、サブカルチャー文化祭を行うことを提案。

あの初音ミクを生み出したクリプトン・フューチャー・メディア代表取締役の伊藤博之氏やKADOKAWA・DWANGO取締役の夏野剛氏ら、サブカルチャーを牽引する実業家たちが語る「裏五輪」のキーワードは「カルチャー・メタボリズム」。

これからのサブカルは新陳代謝しながらメタボ化し、2020年には「カルチャー・メタボリズム」が起きると予言しています。

いかがですか?
ななめ読みのさらにななめ読みじゃなくて、ちゃんとじっくり読んでみたくなりませんか?

読めば2020年の東京オリンピックが、しっかり「自分ごと化」する『PLANETS』の最新号。

リターンで手に入れ損ねた方は、書店で購入してくださいね。

(Last Update:2016年9月12日)