CAMPFIRE MAGAZINE

挑戦者の声なき声を、小さな火を灯しつづけるCAMPFIREのオウンドメディア

浅草発の新グルメ「忍者たい焼」を全国へ!~プロジェクト大成功の秘密~

2015年4月9日

News

続きを読む
浅草発の新グルメ「忍者たい焼」を全国へ!~プロジェクト大成功の秘密~

2014年春に【たい焼き忍者参上!浅草の新名物を目指す「忍者たい焼」を全国へお届けします!】というプロジェクトが実行されました。

プロジェクトを立ち上げたのは、以前テーマパークにてキャラクターフードの開発を担当していたという、浅草が大好きな瀧口温志さん。

鯛が忍者コスチュームを身に付けている“忍者たい焼”と、たい焼そのものがネクタイの形になっている“ネクたい焼”。

なぜこの2つを開発したのか、プロジェクトを達成しお取り寄せを始めてみての反響、今後の夢まで――。より良いものを求め進化を続ける「忍者たい焼」のその後のお話を聞いてきました!

たい焼のあんが“みそバター”と“梅干し”!?

浅草の名所浅草寺二天門から歩くこと5分。「忍者たい焼参上。」の文字とカラフルな看板が目を引くお店があります。可愛らしい忍者の形はもちろんのこと、「苺大福たい焼」など個性的なお味も気になります。

早速、代表の瀧口さんに「おすすめの味はありますか?」と聞いてみると、「イチオシは、濃厚な“みそバターあん”と甘酸っぱい“梅干しあん”です。

でも、どちらも個性が強いのでお客様には15種類ある味の中から一人ひとりに合わせた味をおすすめしています」とのこと。

インタビュー中も度々お客様が店を訪れては瀧口さんとお話しをされていました。お客様と同じ目線で接してくださる瀧口さんに自分に合った味を選んでもらう、15種類の味を全てコンプリートする等、様々な楽しみ方がありそうです。

甘い香りが広がる店内に入ると、“みそバターあん”をリクエストし早速焼き立てを食べさせて頂きました。

味噌そのものを食べているのかと思うくらい濃厚なあんと優しい味の生地のバランスが絶妙!また、たっぷりのあんにバターがアクセントとなり、食べ応え抜群。他では味わえない美味しさです。これは人におすすめしたい!

そして、「表と裏で別のデザインを楽しめるようにした」という可愛らしい忍者デザイン!

一般的なたい焼は「頭と尻尾、どちらから食べるか」論争になることもありますが、忍者たい焼は丸みを帯びたシルエットの為、「ヒレの上から噛り付けば、その両方が同時に食べられますよ」と瀧口さん。忍者たい焼ならではの楽しみ方がこんなところにもありました。

taiyaki2

taiyaki3

▲こちらは裏面。「浅草」の三社札が見えます。表面では日本刀を装備しています。

お取り寄せを始めたきっかけ

スカイツリーのお膝元に“浅草 忍者たい焼”のお店は位置しています。2012年5月にスカイツリーが開業するまでは、建設中の様子を一目見ようと周囲を多くの観光客が訪れました。

それに伴い、忍者たい焼も連日の大盛況。しかし、スカイツリーが開業すると観光客の多くはそちらへと流れて行ってしまいました。

「どうすればお客様は再び忍者たい焼を手にしてくれるだろう」――瀧口さんは悩みました。

そこで考案されたのが“クリスマスツリーたい焼”!たい焼自体をクリスマスツリーに見立て、てっぺんには星ではなく手裏剣を飾るという忍者たい焼ならではの遊び心がプラスされた一品です。

taiyaki4

▲クリスマスツリーたい焼

このユニークなルックスに惹かれ、TVや雑誌の取材を受けるようになり、忍者たい焼の知名度は上がっていきます。また、予想していなかったことに岡山や九州、北海道から来店したお客様に「取り寄せできるようにしてほしい」と声を掛けられるようになりました。

しかし、現在の設備では焼き立ての美味しさを損なわずにお客様にお届けすることができない。でも、お客様に喜んでほしい。悩んだ瀧口さんの出した結論がクラウドファンディングでした。

クラウドファンディング中の緊張の毎日

「クラウドファンディングを絶対に成功させる」と決めた瀧口さんは3ヵ月の綿密な準備期間を経てプロジェクトを開始しました

。「お客様を喜ばせたい」という自分の夢は果たして実現できるのだろうか――緊張の毎日で、瀧口さんは日に何度もCAMPFIREの忍者たい焼のプロジェクトページをチェックしていたそうです。

また、「じっとしているだけではいけない」と思った瀧口さんは地元の新聞の取材を受けるなど、積極的なアプローチをしていきます。

そして、“浅草”“忍者”“ネクタイ”“あんの種類”といったこの商品が持つ魅力のどこが一番お客様に喜ばれているのかを知る為、それぞれに特化したfacebook広告を出し反響を調べました。

その結果、“浅草”というワードが最も強い影響力を持っていることが分かると、雷門を背景にした写真に広告を変えるなど、アピール方法を変化させていきました。

これは「自信作である忍者たい焼をより多くの人に知ってもらいたい」という瀧口さんの情熱のなせる業でした。

全国の「おいしい」の笑顔のために出来ること

努力の結果、瀧口さんは2014年5月に目標金額を上回る305,800円の支援を集めプロジェクトを達成しました。

これにより、焼き立ての美味しさをそのまま届ける為に必要な「急速冷凍庫」の購入、また、お取り寄せの窓口となるWebサイトの作成を実現しました。

その甲斐あって、今では全国へ忍者たい焼が届けられています。

taiyaki5

▲お取り寄せの際にはこのような真空パックの状態で届きます。

ープロジェクト達成後の反響はいかがでしたか?

瀧口)今では北にも南にも、全国へお送りしています。日本のいろいろな場所で忍者たい焼を召し上がって頂けるようになり嬉しいです。

また、試しにお取り寄せをしてみて味を気に入り、実際に店舗まで買いに来て下さった方もいらっしゃいます。

「周囲に配りたいから」とおまとめ買いして下さる方や「CAMPFIREのサイトを見て来ました」という方もいらっしゃいます。

プロジェクトに挑戦したおかげで応援してくださる方が増えたのが一番嬉しいです。

ーお取り寄せならではの苦労はありましたか

瀧口)焼き立ての美味しさをご自宅でも楽しんで頂きたいのですが、電子レンジだけだと上手く温めなおせません。

生地のもちもち感やふわっとした食感、また鯛焼きの型からはみ出た”耳”の部分の「サクサク」とした歯ごたえ――こちらが再現できず、べっしゃっとした水分の多い生地になってしまいます。

焼き立ての食感に少しでも近付けようと試行錯誤を重ねた結果、「電子レンジで温めた後にオーブントースターで水分を飛ばす」という方法を思い付きました。

ただ冷凍したたい焼きを送ればいいというのではなく、ご自宅でできるだけ美味しく召し上がって頂く為にどうしたらより良いだろうかと試行錯誤を続け、今ではイラスト入りの説明書をたい焼きに同封するなど、時間を惜しまずにお取り寄せの為の体制作りをしてきました。

taiyaki6

▲瀧口さん手作りの説明書。お取り寄せの際にはこちらが同封されます。

ーお取り寄せの際にお客様に喜んで頂けるように工夫していることはありますか。

瀧口)店舗販売と違ってお取り寄せはお客様のお顔が見えません。商品に喜んで頂いているのかご不満なのかの表情が見えない分、通常販売よりも更にお客様を意識して、形は変ではないか良い色で焼けているか、緊張感を持って商品をチェックしています。さらに発送用のパッケージを用意したり、味の組み合わせを選べるようにしたり。どうしてもらうと人は嬉しいか」を常に考えています。

taiyaki7

▲「浅草忍者たい焼」代表の瀧口さん。ポジティブで情熱的な方です。

ー今後の目標はありますか。

瀧口)実は今、小説を書いています。主人公の高校生がたい焼屋の新商品開発のプロジェクトに参加していく、というストーリーです。

様々な街で様々な人物に出会い、現実世界では高校生がすることのない仕事や価値のある体験を通じて主人公の成長を描いています。クラウドファンディングのエピソードも出てきます。

この店で実際に存在するアイテムや私が体験した事をモチーフにしたノンフィクションの部分もあり、リアルに描写し実際にお店に来てもらったかのような疑似体験をしてもらうという消費者へのアプローチをしてみたいと考えています。

当店を知ってもらうために書く小説なので、来店したことのない人にどうやってこの本を知ってもらうかというのも課題です。

2011年からクラウドファンディングの活用を考えていたという瀧口さん。常に新しいことを取り入れ、より良いものを求め続けているからこそ可能性が広がっていくのかもしれません。 日本の古き良き街並みの残る浅草で、今後も進化していく忍者たい焼が楽しみです。

【アクセス】

浅草忍者たい焼
住所:東京都台東区花川戸2-15-3 前野ビル1階
営業時間:月曜~日曜 13:00~20:00(食材がなくなり次第営業終了する場合がございます)
定休日:平日不定休
電話:03-5830-8900