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神宮前に現代版”駄菓子屋”。魔法のドリンク・コーヒー屋さんをオープン|Nathalie Yoshimi

April 20, 2015

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神宮前に現代版”駄菓子屋”。魔法のドリンク・コーヒー屋さんをオープン|Nathalie Yoshimi

2015年3月21日、渋谷区神宮前に”駄菓子屋のおばちゃん現代版!なっちゃんのおいしたのしコーヒー屋さん”「talk and come again(トクガワエン)」がオープン。

オーナーのNathalie Yoshimiさん。

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▲店舗内装着工前の店内にて

フランス産まれ愛知県岡崎育ち、ダンサーを目指し16歳の時に上京。Tommy February6やZeebra、藤井隆のMVに出演するなどダンサーとして活動。

その傍ら、STARBUCKS COFFEEで4年間コーヒー作りを経験。2010年にはSTREAMER COFFEE COMPANYにて2008年ラテアート世界チャンピオンの澤田洋史氏、現Paddlers Coffeeの加藤健宏氏に師事し、2014年1月からトクガワエンの立ち上げを計画。

2014年9月1日よりCAMPFIREにてクラウドファンディング開始し、2014年10月31日に目標金額を上回りプロジェクトサクセス!「トクガワエン」をオープンしたばかりの、Nathalie Yoshimiさんにお話しを伺ってみました。

ー3月21日無事にトクガワエンオープンおめでとうございます。

Nathalie Yoshimi)ありがとうございます!みなさまのおかげで無事にオープンすることができました!本当にありがとうございます!

ーまずは今回のプロジェクトの発端を教えてください。

Nathalie)いつかは自分のお店をやりたいな~って何年か前から漠然と思っていて、開店資金について悩んでいたときに友だちに勧められたのがきっかけです。

クラウドファンディングの存在は知っていたけど、なにかプロダクトを作りたい人の為のものだと思っていたので、私みたいにコーヒー屋さんをやるために資金を募るのはいかがなものなのかな…と思っていたのですが、すでにサクセスしているカフェなど「場づくり」のプロジェクトを見て背中を押され、プロジェクトをスタートすることにしました。

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▲少し 表情から緊張感が漂うオープニングレセプション 直前にメニュー書きをするNathalieさん

ークラウドファンディングを募っている期間中に感じたことは?苦労話とか葛藤はありましたか?

Nathalie)まずはプロジェクトが公開されるまでの準備期間に2ヶ月かかりました。私のことを知っている人も知らない人にも、私がどんな人間で、どうしてコーヒー屋さんをやりたいのか、ということを分かってもらわないことには賛同してもらえないと思ったので、プロジェクト内容の文章をすごく考えてつくりました。

リターンの内容や動画、画像なんかもiPhoneで作って、いかに分かり易く伝えられるかっていうのを、担当の方と毎日のようにあーでもないこーでもない、とやりとりをしました。

パソコン音痴なので、動画一つ作るのにもすごく苦労したし、結局パソコン使わずにiPhoneで作ったし。(笑)

9月にプロジェクトを公開してからは毎日ものすごく不安で苦しかったです。クラウドファンディングは日本ではまだ浸透していなくて、なかなか受け入れてもらえないと思っていたので、とにかくちゃんと内容と気持ちが伝わるかが不安でした。

たくさんキツいことも言われたし、もちろんそういう否定的な意見はあるだろうと思っていたけど、そういう声を実際に聞くとかなりヘコみました。

支援はもちろんしてもらいたいけど、それよりも私がどういう思いでどんなコーヒー屋さんをしたいのかってことをとにかく知ってもらいたかったから、内容も読まずに批判されるのは辛かったです。

でも批判の100倍以上も頑張れって応援してくれる沢山の人がいて、その人達の声にとても支えられてました。

そのおかげで心のバランスがとれていたし、なんとか踏ん張ることができました。こうやって応援してくれる人の為にももっと頑張らないと!と思いました。

私のコーヒーの味や気持ちを直に伝えたかったので、10月に入ってからは、いろんなイベントなどに積極的に参加して出張トクガワエンでコーヒーをいれさせてもらったりしました。そこで初めて会う人やすでに支援してくれている方などたくさんの方に会えて直接お話しも出来て貴重な経験でした。

ートクガワエンはプロジェクト開始前から少し展開していたとのことですがどういうスタイルで?

Nathalie)展示会やイベントなどでケータリングとして出張トクガワエンは開催していました。さらにCAMPFIREでのクラウドファンディング期間になると、友達が「クラウドファンディングの宣伝もして良いよ!」ってイベントや展示会にどんどん呼んでくれて、より沢山のひとに出会えることができました。

ー昨年10月末にプロジェクト達成をしてからお店オープンまでの経緯や活動など教えてください。

Nathalie)はじめはこんなにすぐにお店がオープンできるなんて思ってもいませんでした。最初はどこかショップで間借りをして、そこでエスプレッソドリンクを提供出来たらいいなあと思っていたんですが、なかなか難しくて…。車や自転車での移動式も考えました。

自転車は保健所的にアウトだし、車は店舗をもつのと金額的にあんまり変わらないことが分かったので、店舗をもつことが一番現実的かなーと…CAMPFIREでのクラウドファンディングではエスプレッソマシンの購入資金だったので、お店の資金はお金を借りるしかありません。

なので、日本政策金融公庫で借り入れをするために事業計画書を作成して面談をしたり、物件を探したり、とにかく事務的なことと、お店を開店するための準備をひたすらしていました。

▲今回のクラウドファンディング達成で購入したエスプレッソマシン

ー駄菓子屋のおばちゃん現代版というコンセプトはどのように誕生したのですか?

Nathalie)小さい頃、よくおばあちゃんが営んでいるビジネスホテルで一緒に店番をしていました。出張の度におばあちゃんに会いにくるお客さんがいて、子供ながらにこういうお仕事っていいなぁ、と思っていて。

その頃近所の駄菓子屋さんにもよく行っていて、そこのおばちゃんも話し好きで面倒見が良くて本当に大好きで、おばあちゃんと駄菓子屋のおばちゃんが、なんか似てるなーって思っていたんです。

2人ともお客さんにすごく慕われていて、いつも楽しそうで、毎日ひとりでお店を守っている。地域に根付いたとてもステキな空間を作っていました。

たぶん本当に小さい頃から、「いつかこういう空間をつくりたいなー」って自分でも気付かないくらいの感じで夢見ていたんだと思います。

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▲ユーモア溢れるメニュー名もトクガワエンの楽しみのひとつ

私にとってコーヒーは魔法のドリンク

ーコーヒーとの出会い、Nathalieさんにとってのコーヒーとは?

Nathalie)おばあちゃんは毎朝仕事前にコーヒーを一杯飲んでいて。小さい頃ひと口飲んだのですが、ものすごく苦くてビックリしたのが一番始めのコーヒーでした。

それからしばらく飲んでいなかったんですが、16歳のときにダンスのチームのミーティングでスタバに入ったときコーヒーを飲んで、あれ、コーヒーってこんな美味しかったっけ?というのがきっかけでどんどんとハマっていきました。

それからはダンスの深夜練習のときやレッスン前とかコーヒーが手放せなくなっていました。ダンサー活動の傍らカフェでバイトをしていて、そこでエスプレッソマシンに初めて出会って。

私の作ったラテが超不味くて…それからコーヒーといったらスタバでしょって安易な考えですけど、すぐにスタバでバイトを始めました。そこからはもうコーヒーはもちろんですが、人と話すのってこんなに楽しいんだ!って毎日お客さんとの会話が本当に楽しくて大好きで、毎日がとっても楽しかったです。私にとってコーヒーは会話のツールでもあり、心もあたためる魔法のドリンクです。

ーそんなコーヒーを通しての出会いや面白いエピソードは何かありますか?

Nathalie)本当に色々な出会いがあるんですよ。10年くらい前のスタバ時代にAPPLEBUM(※90年代HIPHOP雰囲気が漂う人気のメンズアパレルブランド)の服を来た3人組の男の人たちが来て、なんか気になって、「みなさんAPPLEBUM好きなんですか?」って聞いたら、僕たちがやってるんです。って、それ以来いまでもずっと仲良くしてくれてて。逆ナンばっかりしてました。(笑)

その後にも私が働くお店が変わってもコーヒーを飲みに来てくれるお客さんが本当に沢山いてくれて、とても嬉しいですね。

ローカルに根ざしたお店に

ー今回も場所が変わって、さらに自分のお店としてのオープンなので出会いや再会など楽しみですね。今の場所でお店をこうしていきたい、ああしてみたいなどの理想や目標はありますか?

Nathalie)とてもローカル感のある場所なので、地元の商店会などにも参加してお祭りとか出たりしたいです。(笑)

あとは友だちの写真展やアート展とかも積極的にやっていきたいです。お正月には近所の子供達集めて書き初め展とかもしたいです。

ー無事にお店をオープンして数日経ちますがどうですか?

Nathalie)まだあまり実感がないのが正直なところです。これからお金の計算とか経営のこととかしてくうちに実感するのかなと思ってます。(笑)

ー最後に、クラウドファンディング活用したサクセスストーリーが「現代版コーヒーシンデレラ」と言っても過言ではないNathalieさんから、これからCAMPFIREでのクラウンドファンディングを考えている人たちに一言お願いします。

Nathalie)今の時代に合ったとてもいいプラットフォームだと思います。「夢はあるけど予算が足りない、どうしたらいいかわからない」って思っている人には凄くいいと思います。

はじめの一歩を踏み出すことってとても勇気がいるし、大変なんだけど、自分のやりたいことを客観的にも見ることができるし、それが現実的なのかどうかってのもわかると思います。

私も東京に出てきて生活するだけで精一杯、貯金もなかなかできないし、お先真っ暗だったけど、やれることはなんでもやってみようと思って、チャレンジしました。

ごく一部の人には批判されたりして辛くて大変だったこともあるけど、色々な角度から様々な意見も聞けて、絶対にやって良かったって結果的に思えます。諦めずに出来ることはとにかくやってみる! そうするとなにか見えてくると思います。

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▲3月20日(金)のオープニングパーティーは開始時間前から友人知人が集まっていました

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▲オープニングパーティー当日続々と届くお花と友人達の多さが彼女の人望を感じさせる

トクガワエンというお店の名前の由来は、Nathalie Yoshimiの祖母が愛知県岡崎で営んでいるビジネスホテル「徳川園」の英語の当て字で、「talk and come again(=おしゃべりしに、のんびりしに、また来てね)」という意味なんだとか。

人と人との直接のおしゃべりや近所の子ども達が色々な学びや遊びを覚える場でもある”駄菓子屋”のような存在でありたいという想いも込められている。

【店舗情報】

トクガワエン(talk and come again)
住所:東京都渋谷区神宮前2-12-3
営業時間:月-金 9:00〜18:00 / 土 10:00〜17:00(日曜定休日)