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元宝塚男役からずっとなりたかったアイドルになります!踊ってみた動画から繋ぐ運命の出会い|彩羽真矢+yura+小渕世子

April 13, 2015

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元宝塚男役からずっとなりたかったアイドルになります!踊ってみた動画から繋ぐ運命の出会い|彩羽真矢+yura+小渕世子

元宝塚男役の彩羽真矢がアイドルデビューのプロジェクトをクラウドファンディングから始動。

支援の募集開始から、わずか5時間で目標金額30万円を達成し、最終的に169人から約200万円以上の支援が集まった。

元タカラジェンヌで女優、ラジオのタレント業をしながら、プライベートではニコニコ生放送の配信や自主イベントを開催するなど、私たちのタカラジェンヌのイメージとは異なる一面を持った彼女。

そんな彼女がこんなにも支持されるきっかけとなったのは、YouTubeに投稿された1本の動画だった。

2015年3月30日(月)は、彼女が夢を叶える一歩を踏み出した動画が投稿されてちょうど1周年。

そしてその1周年の日に初めてのレコーディングが行われた。意図してその日にしたわけではなく、たまたまだと笑ってこたえる彩羽さん。

そんな”たまたま”がいくつも重なり、ずっとなりたかったアイドルデビューという夢を叶える彩羽真矢さんとプロジェクトのメンバー、作詞家のyuraさん・作曲家の小渕世子さんにこの1年間について話を伺った。

1つボタンを掛け違えたら出会わなかった

ーみなさんは昔から親交があったんですか?
彩羽真矢)去年、YouTubeとニコニコ動画に動画をアップしたことがきっかけで自分がやりたいことをやれるようになってきたんです。テレビでは2014年6月に『有吉反省会』に出演させてもらい、THE IDOLM@STER(以降、アイドルマスター)『GO MY WAY!!』という曲のオタ芸を踊りました。

それを見た作詞を担当されているyuraさんからTwitterで「踊っていただいてありがとうございます」と連絡がきて、それからTwitter上でやりとりする関係になりました。

宝塚にいた時から『GO MY WAY!!』はカラオケでよく歌ってましたし、踊りも完璧に踊れるくらい好きだった曲で、まさかその作詞家の方からメッセージをいただけるとは思わなくてびっくりしました。

小渕世子)私は元々宝塚ファンなので彼女のことは知ってたんですけど、「有吉反省会」を見て初めてオタクなんだと知りました。でも、いかにもオタクですっていう感じの初音ミクのコスプレをして歌っていたから、絶対にこれは「にわかオタク」だって勝手に思ってましたね。

▲作曲家・小渕世子

▲作曲家・小渕世子

彩羽)その後、11月に大阪で宝塚チックなトークライブをやったんですが、前日に小渕さんやゲーム業界の宝塚オタクによるトークライブがあると聞いて、ゲストで出演させていただけることになったんです。

小渕)TwitterのDMで「明日はよろしくお願いします」って挨拶したらすごく気が合ったんだよね。オタクってオタクの人を見つけると、話せる話題がいっぱいあって家族みたいな感覚になるんですよ。

宝塚の人にもオタクは何人かいて、カプコンにいた時に逆転裁判と宝塚のコラボをやらせてもらい知り合いができて、ゲームと宝塚はお互いリスペクトし合っていたことに気付いたんです。こっちは宝塚をみて夢をもらって、仕事を頑張ってた。

逆に宝塚の人はゲームをやって夢をもらって仕事を頑張る。宝塚ファンとゲームファン、一見噛み合わないかもしれないけど、お互い良い関係で世界が開けてました。

やりとりしていたら彼女も正真正銘のオタクって分かって、ネットで調べたら動画がいっぱいでてきて、マニアックなおもしろいことをやっているおもちゃ箱みたいな人だなって思いました。

歌も踊りも芝居もできて実力もあってなんでもやる。次に何をするか分からない。作り手側として、この人に曲作りたいって思ったんですよ。一緒にカラオケに行ったときに「私なんかじゃ役不足だと思うけど、曲作らせてよ」って伝えました。

彩羽)小渕さんのように最初はにわかオタクって思ってた人たちが1番のファンになってくださるんですよ。最初はアンチだった人にも「気持ちが真っ直ぐなことが伝わってきた」と言ってもらえたから、今やってることが間違いじゃないのかなと思えました。やりたいことをとにかくやっていこう、という気持ちで活動しています。

▲彩羽真矢

▲彩羽真矢

ーyuraさんはどういった経緯で作詞されることになったんですか?

彩羽)きっかけは元旦にやったニコニコ生放送(以降、ニコ生)です。それが本当にカオスで、実家でカウントダウンをした後に母が「ここでニコ生やりなさい」ってニコ生をやるために父の書斎にアイドルマスターのポスターを貼ってくれたんです。

母は私のニコ生が大好きで、元旦早々?!って思いながらやりました。そしたら2時間くらいで2,600人の方が見にきてくださいました。yuraさんもなぜか見てくださって。

yura)いつもは誰かと過ごしてるんですが、なぜか1人で自宅にいてすごく寂しいなと思っていたらTwitterで彩羽さんがニコ生やるよ、と言っていたので、「明けましておめでとうございます。yuraです。」と挨拶しにいったんです。

彩羽)私、その直前にyura歌詞の歌をうたいまくっていたからご本人が出てきちゃってびっくりして、その勢いで「私、今年歌を出したいんですけど、歌詞書いてもらえませんか」って言ってみたら「いいよ♪」って軽い返事がきて。

yura)断れないじゃないですか!2,600人が見てる前でお願いされて、しかもみんなが「お願いします!どうか彩羽さんに!」って言ってくるわけですよ。最終的にお父さんもお母さんも「どうぞよろしくお願いします」って映ってきちゃって。正直どうしようって思いました(笑)。

小渕)彩羽の母は本当に卑怯よ(笑)。

yura)もういいよ、しか言えないでしょ。

彩羽)その後、アイドルマスターのyura歌詞「空」を号泣しながら歌いました。

小渕)それを見たファンのみなさんも喜んでくれて。

yura)前から歌の上手さ、感情表現の素晴らしさは知ってたので、逆に純粋に嬉しいなって思い、ぜひともお願いしますと書かせてもらうことになりました。

ー運命的にみなさん繋がっていかれたんですね。

小渕)1個ボタンを掛け違えたら出会わなかった。

yura)あの日あの時あの場所で。

彩羽 )(小田和正氏の「ラブ・ストーリーは突然に」を口ずさむ)

全員 (笑)

男役のメイクで踊ってみたら話題に

ー今の活動の原点ともいえる動画はなぜアップしようと思ったんですか?

彩羽)男役のメイクをした状態で「R-1ぐらんぷり」に出演させてもらったんです。「R-1ぐらんぷり」で3回戦まで進みましたが、私は芸人じゃないし他で披露する場所がない。

せっかくだからYouTubeにアップしておきましょうか、ということで男役のメイクをしてYouTubeにアップしたんです。そのついでに踊ってみた動画をずっとやりたかったから、たまたま男役の格好の状態で『GO MY WAY!!』をアップしたら話題になったんです。

小渕)宝塚ファンから言わせてもらうと、彩羽さんみたいな人がいなかったんですよ。男役をやめても男役でちゃんとした舞台でお芝居をやったりするけど、彼女の場合は男役を武器にしてネット文化に殴りこみにいったんですよね。

彩羽)宝塚のイメージや伝統を崩してるとか事務所にまで何件も電話が掛かってきたりもしました。

小渕)でもこの1年、動画を上げ続けたり、ニコ生をやったり、自分のやりたいことをやるって決めて、それまで窮屈に元タカラジェンヌだからキレイにしておかなきゃいけなかったのを全て捨てて、好きなことをやり始めた。

彼女のすごいところは継続してきたことだと思うし、それが積み重なってyuraさんも認めてくださったり答えになってる。「どうせにわかでしょ?」なんて思ってた人も動画や彼女の姿を見ていく内に「この人マジやん」って。それで一気に好きになっちゃうんだろうなって思います。私もまさにそれでした。

彩羽)嬉しいです。今は本当にアイドルになるって踏み出して良かったなって思ってます。たまたまだったんですけど、ニコ厨(※ニコニコユーザー)なので踊ってみた動画を見てて、私もやりたいってずっと思ってたんです。

だけど、元宝塚だからやっちゃだめ、こういうイメージでいなきゃいけないって考えで固められてたけど、「R-1ぐらんぷり」のネタを出してみようついでに踊ってみたも投稿してみた。最初のきっかけが良かったんです。

小渕)100年続いてきた歴史の中で初めてですよ。まぁインターネットもなかったけどそういうのは置いておいて、100年続いてきた中で初めて…フロンティアですよ。

彩羽)マクロスだ。

小渕)Fだよ。F(※テレビアニメ「マクロスF(フロンティア)」のこと)。あとから見たら「誰でもできるんじゃないの?」とか、また意地悪なことを思う人がいるかもしれないけど、実際にやってみてって思う。

宝塚ファンじゃない人ですらも「こんなのやってるの?」って思うってことは宝塚ファンにとっては「うわー!何してんのこの人!」という衝撃的なことなんですよ。

彩羽)今でも賛否両論ですけどね。

小渕)でも認めてくださってる人たちがどんどん増えてきてるからやっぱり間違えてなかった。

彩羽)最初は批判されてへこみましたが、今は批判とか全然気にしないです。応援してくださってる方も一緒に増えていってるから。その中でも、私を見て「勇気がでた」「希望になった」って言ってくれるのが1番嬉しくて、そういう風になりたいなって今も思っています。

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誰かの夢が達成されるために役立ったんだと実感

ーどうして今回クラウドファンディングを使ってみようと思ったんですか?

彩羽)お仕事で繋がりのある方がクラウドファンディングをやられていて、応援の気持ちで支援したんです。プロジェクトの経過を見てたらすごい金額が集まって、目的が達成されて、リターン(支援のお返し)もいただいて、クラウドファンディングは応援してる人にも嬉しいことだということに気付いたんです。

今まで客観的に見ていたクラウドファンディングって、お金が欲しいからやってるんでしょ?って思ってたんです。だけど、そうじゃなくてその人を応援する気持ちを形として表せるってところと、それに対してのリターンがいただけるっていうので、私の微々たるお金がこの人の夢を達成されるために役に立ったんだっていうのに感動したんです。

私も今回CDを出したいと思った時にやっぱり自分では資金を集めきれないところがあったので、クラウドファンディングをやってみようと思いましたし、私が支援して感じた思いを同じように持ってもらえたらいいなって思います。

なぜCAMPFIREを選んだかというと、クラウドファンディングで検索して1番最初に出てきたからです(笑)。

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ー1番最初に表示されて良かったです。(笑)

彩羽)ただ、クラウドファンディングをやったことにも批判があったんです。一部の人たちには「にわかオタクがアイドルマスターを利用して売名して、今度はお金集めかよ」と。

でも、応援してくださってる人たちはいっぱいいるし、アメリカや海外ではクラウドファンディングは当たり前なことで、1億円とかもっとすごい金額が集まったりするし、もっともっとその文化が広がるといいなって思います。

自分だけじゃできないことも叶えるきっかけになるし、普段から応援してる人もより応援しようって思ってくれるだろうし。

yura)何よりも目標金額が達成する達成しないの前に、世界中に私の夢はこれなんですって自己発信ができるじゃないですか。まずは初めの一歩を踏み出せるっていうのが素晴らしいなって思います。

小渕)例えばアーティストが好きでCD買ったら嬉しいけど、クラウドファンディングの場合、支援したことが少しでも役に立つ。リターンがあって本当にこの人の役に立ったんだって実感がわくのは大きいなって。人間の心理をうまいことついてますよね。

yura)他のプロジェクトを参考のためにみた時、こんなに資金が集まってるんだって驚きました。でも自分たちはそんなに集まるとは思わなかった。

彩羽)スタジオを借りられる予定じゃなかったんですよ。レコーディングは小渕さんの自宅で録音して、プレス代の30万円という控えめな目標金額に設定したんですが、こんな立派なスタジオでレコーディングできるようになって。

小渕)1人でレコーディングするのが初めてなので、カッチコチに緊張してましたよね。それもかわいかったんですけど。

彩羽)右手と右足が同時に出て歩くみたいな感じでした。(笑)

小渕)でもアイドルの実感わいたでしょ?

彩羽)アイドルっていうか歌手?歌手の人ってすごいなって。でもこれがCDになるんだみたいな感じはしてるかな。

ーデビュー曲はどんな曲になりますか?

小渕)イメージとしては、元タカラジェンヌの美しさと彼女の見た目からは想像つかないめちゃくちゃさを曲で表現したいと思って、私の小さな小さな実力の中で彩羽さんだけのための曲を作ったつもりです。

多分ファンの人にも「チャミちゃん(※彩羽さんの愛称)の曲はこれこれ」と喜んで貰えるノリの曲になってるんじゃないかな。

それにまたyuraさんが、打ち合わせしてなかったのに私が想像してた通りの詞をつけてくださって。彩羽さんも想像通り歌ってくれるので「なにこれ?!」と…本当に幸せです。

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宝塚から数えて芸能生活は10周年

ー【彩羽真矢アイドルデビュー&レコ発イベント「芸能生活合計10周年記念 彩羽真矢生誕祭~今日からアイドル!!~」】の開催が決定されましたね。

彩羽)まずなんで芸能生活10周年かというと、宝塚を退団してから芸能界で活動を続けるつもりがなくて、1年間休んでいたんです。ひょんなことからテレビに出ることになって再開して、初めてテレビの世界のタレントっていう仕事をしたんですけど、宝塚を合わせて、お休みしていた1年間を抜くとちょうど10周年になるんです。

その記念イベントを何かやろうってずっと決めていて、yuraさんと小渕さんが現れてくれたお陰で形になったCD発表と、アイドルデビューを兼ねての無理矢理いろいろ詰め込んだイベントになります。

4月5日が誕生日なので生誕祭も含めて4月にやりたかったんですけど、会場の予定が合わなかったので5月2日という日になりました。

ー10周年、良い門出が迎えられそうですね。
彩羽)何よりもクラウドファンディングを達成できたお陰で、このイベントの実現が叶うことと、私が夢みていたアイドルデビューが決まって本当に嬉しいです。自分のオリジナル曲が出せるなんて夢にも思ってなかった。

アイドルデビューやCDデビューって初めてのオリジナル曲を出す最初の1回だけだから本当に一生に1回のこと。その場面にぜひみなさんに立ち会ってもらえたらなって思います。

今まで人と対面で喋るのが苦手な人間で、コミュ障だったり、できないこともいっぱいあったり…。

今まで”宝塚”っていうものに縛られ続けて生きてきて、自分を出すのがすごく怖かったりして、今も葛藤してる部分もあるんです。

だけど、1本の動画をアップしたことから「今まで絶対私は嫌われてる」って思ってたところがそうじゃなかったというのが分かったし、受け入れてくれる人がいっぱい現れたっていうのがすごく嬉しかった。

だから何よりも誰かの力になって、誰かの希望になれるようになりたい。若いアイドルより人生経験がある分、人の気持ちが分かるアイドルになっていきたいと思ってるので、ぜひ会いにきて欲しいです。

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▲振り返って2人で涙する場面も

小渕)チャミたんは「世界で1番あなたの身近にいるアイドル」になりたいんだよね。

彩羽)そう。自分から握手もしにいくんですよ。自分から声を掛けるし、Twitterでもエゴサーチして自分の名前を発見したら自分から絡みに行って、フォローしてもらったりして。

小渕)そういう所が魅力の1つだなって思います。お高くとまってない。ファンの方の集いに1回行かせてもらったんですけど、裏表なく本当にこのままでいい子なんですよ。素の状態で物を壊してしまって、テンパッてるところをみてファンの人が笑ってるっていう。

彩羽)ファンの人に借りた三脚を破壊したんですよ。普通は壊れないところが壊れたらしくて「三脚って壊れるんですね」って言われました。めちゃめちゃ謝りました。

ーそれでは最後に、yuraさん、小渕さんのアイドル・彩羽真矢さんへの思いを聞かせてください。

yura)クラウドファンディングが達成したことでスタートが切れたと思うので、私たちとしては続けていくことが大事だと思っています。これから2ndシングル、3rdシングル、アルバムを出すってなった時にまたCAMPFIREさんを使って、何か新しいものができたらいいなって考えています。

小渕)天真爛漫でバカな子って思われているかもしれないけど、すごく考えてるし一生懸命だし、何よりもピュア。1年の努力でここまできて、彼女がどんどん大きくなっていく姿をずっと見ていきたいなって思っています。

たまたま曲を作らせてもらう機会に恵まれてすごく嬉しかった。もし、10年後に会った時に誰?って思われても、それくらい大きくなって欲しい。上手く言葉にできないですけど…俺の屍を越えていけ!!

全員 (笑)

yura)社交辞令じゃなくていつか「彩羽真矢、あぁCAMPFIREのね」と言われるようになったり、CAMPFIREの説明をする時に「あ、彩羽が使ってたやつね」と言うように相互関係がうまく築けたらいいなって思います。

彩羽)CAMPFIREのトップページの「物語はここからはじまるんです!」のところに載れたらいいよね。

小渕)彩羽はね、絶対今からもっとすごくなるんですよ!だからみなさん見ててください!

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【彩羽真矢アイドルデビュー&レコ発イベント「芸能生活合計10周年記念 彩羽真矢生誕祭~今日からアイドル!!~」】

開催日:2015年5月2日(土)
時間:OPEN 17:30 / START 18:30
会場:大阪 毎日放送1階 ちゃぷらステージ
前売¥3,000 / 当日¥3,500
チケット:イープラス