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ハンドバイクで日本縦断中!心のバリアフリーを全国へ|シンガーソングライター森圭一郎

July 13, 2015

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ハンドバイクで日本縦断中!心のバリアフリーを全国へ|シンガーソングライター森圭一郎

NHK Eテレで放送されている「ストレッチマンV」のパープル役などで活躍されている、シンガーソングライターの森圭一郎さん。

16歳の時にバイク事故にあってから車椅子で生活を送るようになり、音楽と出会って人生が救われたことから音楽の世界へ進みました。そんな森)さんが中心となり、心のバリアフリーを広げる活動を行う『Love Hand Project』を日本全国の人に知ってもらうために行われたのが【森圭一郎 ハンドバイク日本縦断の旅 Love Hand Project Tour】です。

目標金額は80万円でしたが、最終的にそれを大きく上回る147万6千円の支援が集まりました。

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2015年4月6日(月)鹿児島からスタートした日本縦断の旅。ハンドル操作の過ちにより事故にあうアクシデントがありましたが、現在は無事に回復し、旅を再開した森)さんにお話を伺ってきました。

全国のファンに支えられている『Love Hand Project』

ー森さんが主宰されている『Love Hand Project』の活動について教えてください。

森圭一郎)活動を始めたのは、2014年9月からです。僕が車椅子で生活をしているので、障害者という目線で考えた時に助ける、助けられる人の間に壁があると思ったんです。

例えば、車椅子の人が困っていて、助けたいって思ってもどうやって助けたらいいか分からないし、断られたらどうしようっていう気持ちもあって、中々声がかけられないと思うんですね。

あと車椅子に乗っている人は、段差があっても恥ずかしさから声がかけられなくて「手伝って」の一言が言えない。この状況をなんとか打破し、助ける人と助けられる人の壁を下げたい、という思いから『Love Hand Project』を立ち上げました。

ただ「壁を下げようよ」と言うだけでなく「私は助けますよ」「困っていたら手伝ってください」っていう意思表示ができたらいいなと思い、マークを考えたんです。

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▲森)さん自身が考えた「Love Hand Project」マーク

「Love」という文字で車椅子をモチーフにしたマークにしました。このマークをつけていたら「私は手伝いますよ。断らないので声をかけてくださいね。」という意思表示になります。

これが日本中に広がったら、僕らも外に出やすくなるんじゃないかなと思って作りました。あと、障害のイメージって暗かったり地味だったりするじゃないですか。僕、それが大っ嫌いなんですよ(笑)。だから「スカッといこうよ」という気持ちも込めた、明るいイメージのマークになっています。

ーとても素敵なお考えですね!メンバーはどんな方がいらっしゃるんですか?

森) 正式なメンバーは決まっていなくて、基本的には僕ひとりでやっています。あとは、アーティストとしての森圭一郎のファンの人たちが手伝ってくれていますね。全国に200人くらいはいるかな。

オフィシャルサイトの「Love Hand Projectサポーター」に掲載しているステッカーのほとんどは、ファンのみなさんが貼ってくださっています。

ーファンのみなさんもいい方ばかりですね。
森) 僕が自慢できるのは、周りに嫌な人が1人もいないことなんですよ。本当に悪い人がいません。

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ー今回、クラウドファンディングをやってみようと思ったきっかけを教えてください。

森) ひとつは資金的な問題があったことと、もうひとつはもっと色々な人にLove Hand Projectの活動を知ってもらいたいと思ったからです。

インターネットの力って大きいじゃないですか。CAMPFIREさんも色々な所で話題になっているので、自分たちもそこにあやかれるだろう、と思い挑戦してみました。

ークラウドファンディングで集まった資金の主な使用目的だった、ハンドバイクはおいくらだったんですか?

森) 100万円ですね。実費で出すしかないなと思っていたんですが、目標金額の80万円を達成して、あっという間に150万近い支援をいただきました。ハンドバイクはシートを僕用に改造して使っています。

日本縦断の旅の間ずっと乗るものだったので、お金がかかってもちゃんとしたものに乗りたいと思っていたんです。支援が多く集まったことに感謝しています。

旅の前半は、地域の人との交流と食文化を堪能!

ーハンドバイクでの日本縦断。誰でもできることではないと思うのですが、決断した理由を教えてください。

森) ハンドバイクで色々な所に行ってみたい、と思ったからですね。あと、Love Hand Projectをツアーで広めたいという気持ちがあったので、そのために何か目立つことをしたかったんです。

元々バイクが好きなんですが、自然が見れて、人と触れ合えるものってなんだろうって考えて、自分の手で運転できるハンドバイクを選んだんです。

ー日本縦断スケジュールが発表されていますが、森)さんに会えるポイントはどこですか?
森) 1番人が多いのはスタート地点ですね。トマトとかお土産をたくさんいただいて「いってらっしゃい」ってみんなが見送ってくれるんです。

ートマトですか?!

森) なんでトマトだったんだろう(笑)。京都でのことだったんですが、滋賀の人が滋賀のトマトを持ってきてくれたんです。それがめちゃくちゃ美味しいんですよ。

他の地域でも「せっかくこの町に来たんだから、この町のものを楽しんでもらおう」ってもてなしてくださるんです。北九州に行ったときは、モツ鍋、馬肉、鳥刺し、あと佐賀牛をいただきました。

その土地土地で、そこに住んでいる人たちと交流して、素晴らしい食文化を堪能できるのが嬉しいですね。

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▲旅の2ヶ月前から鍛えられた腕!半袖焼けの跡がくっきり

ー身体を動かした後の美味しいものって格別ですよね!旅はちょうど前半が終わった頃だと思いますが、印象に残っているエピソードはありますか?

森) 話しても信じられないかもしれませんが…。僕、4月に事故に遭ったんです。それから移動の方法やスケジュールを変えたんですが、気持ちの面でも「もっと人と会って楽しもう」と変わったんですね。

そしたら、もう20年間歩いていないのに「歩けるな」って不思議と感じたんですよ。不思議なことはその後もあって、行くところ行くところで「あなたは歩けるのよ」って言う人に出会ったんです。

運命のめぐり合わせ?広島での不思議な出会い

森) 葉巻を吸うので、広島に行ったときに葉巻を買いに行ったんです。お店の奥に入っていったら、それはもうインパクト大なお母様がいるわけですよ。自称広島のマツコ「モトコデラックス」ってご自分で言われていました。

その人を見た瞬間に「あ、この人俺の中身分かるな」って感じて会話をしていたら、ズバズバと僕の今の状態を言うんですよ。

「あなたは歩けるわよね」「魂のレベルが上がったわよね」「次のステージだよね」って。僕はここに来て、この人に話すべくして今ここで生きてるんだな。そういう感覚がありましたよ。

あとこれも広島の話で、町を走っていて、新聞記者の方とたまたまお話をしたんです。どこかに美味しいお好み焼き屋さんはないか、って聞いたら「水軍」っていうお好み焼き屋さんを薦められて。

水軍は女性がひとりで切り盛りしていてるんですが、店をあとにしたらその女性が電話をくれたんです。「お友達が東広島のほうでライブをやっているから、そこにちょっと行ってみて」と。ライブハウスかと思って行ってみたら「麺空海」っていうラーメン屋でした。

そこの大将が音楽好きで、年に1回やっているライブをたまたま僕が広島に行った日にやっていたんですよ。

しかもそのライブのタイトルが「旅」。まさに僕は旅中で、人との繋がりで麺空海に行けたのが本当にインパクトの大きい出来事でした。ライブには飛び入りで参加させてもらい、初めて会った人とみんなで盛り上がって、とても良い思い出になりました。

明るさの秘訣は「全部をプラスに変える!」

ー事故にあったにも関わらず、それを感じさせない明るさの森)さん。秘訣などはあるんでしょうか?

森) 簡単ですよ。「全部プラスに変える」って思えばいいんです。最初のうちは難しいんですが、ただそれだけのこと。初めは「そんなこと言っても」って思うんですけど、人間って癖で動いてるから、その癖を変えちゃうんです。

事故に遭った後、僕の額のキズもケガも「ありがとう」ってすぐに思いました。おふくろにそれを話したら心配して怒られましたが(笑)。でも僕の中では「ありがとう」っていう気持ちでいっぱいだったんですよ。

事故してから、不思議と自分はまた変わったなって思ったんです。でも、生きていたからそう思えるんですよね。生きてることが大前提ですから。ただ、どうしてもマイナスなことがあると「なんでこうなってしまったんだろう」って思いがちで、それが負の連鎖の要因になってきてしまう。

そんなに深く考えないで「これも修行だ」とか「これも私の一部なんだ」とか「この大変なことも好きになっちゃおう」ってプラスに変えてあげるんです。なんでも「ありがとう」って思っていくと、段々本当にいいことしか捉えられなくなってきますよ。

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ーうーん。プラスに考え方を変えるのはちょっと難しそうですね。

森) じゃあプラスに変えるんじゃなくて「マイナスのことをマイナスって思わない」って考えてみましょう。

マイナスなことが起こったら、マイナスっていう事実なだけであって、別に自分に危害を加えるマイナスではないって考えるんです。ただそれは現象で、自分には何の危害もないって思えれば大丈夫ですよ。そして頑張らなくていいと思います。

ーありがとうございます!森さんのようにプラスに変えていければいいな、と思います。では最後に、8月15日(土)の札幌のゴールに向けての意気込みと森さんの今後の活動について教えてください。

森) 鹿児島からスタートしたんですが、鹿児島の人たちが札幌に行きたいって言ってたんですよ。その人たちや全国で出会った人たちが札幌に集結してくれると思うので、ゴールで再会できるのがすごく楽しみですね。

みんなで札幌ビールを飲んで、ラム食べて、刺し身を食べて、旅の話で盛り上がって、それが本当に楽しみです。

今回の日本縦断が終わってもLove Hand Projectはずっと続けていくんですが、大きな活動のひとつとして鹿児島県の徳之島に特別支援学校を作ろう、という活動をしていいます。

徳之島を「障害があっても島で暮らしていける」というモデルケースになるような島にしていきたいですね。

ハンドバイク日本縦断は、8月15日(土)の札幌のゴールまで続きます。詳細はLove Hand Projectのオフィシャルサイトでチェックしてみてくださいね。

一度お会いしただけで、元気を分けていただきました。みなさんも森さんの笑顔に会いに行かれてみてはいかがでしょうか?

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【第4回Aliveミュージックフェスティバル&ハンドバイク日本縦断札幌ゴールライブ】

・北海道
開催日:2015年8月16日(日)
時間:START 15:00
会場:市民活動プラザ星園
住所:札幌市中央区南8条西2丁目5-74
料金:¥2,000
出演:森)圭一郎 / KAZ / Chip Family / 江川 暢 / ジョニー小林 / 内田もあ / GRACE / 戒屋聖一郎(対バン形式になります。森)圭一郎の出番は最後、30分程度になります。)
※問合せ
011-511-9044(国際曲劇団)

【ハンドバイク日本縦断小樽ゴールライブ】

・北海道
開催日:2015年8月17日(月)
時間:OPEN 18:30 / START 19:00
会場:小樽洋菓子舗ルタオ本店2Fカフェ
住所:小樽市堺町7-16 小樽オルゴール堂向い
前売¥3,000 / 当日¥3,500(ケーキセット付き)
出演:森)圭一郎
※問合せ
090-8464-0308(広瀬)
shimpei_hirose@Softbank.ne.jp

【熊谷市誕生10周年記念事業presentsハンドバイク日本縦断ゴールライブ】

・埼玉
開催日:2015年8月30日(日)
時間:OPEN 14:00 / START 14:30
会場:妻沼中央公民館 大ホール
住所:熊谷市妻沼東1-1
料金:¥2,500 / 小学生以下¥1,000
出演:森)圭一郎
主催:MKライブ実行委員会
※問合せ
090-4386-2627(金子)
090-5755-4727(千葉)