CAMPFIRE MAGAZINE

挑戦者の声なき声を、小さな火を灯しつづけるCAMPFIREのオウンドメディア

「書で、みんなを元気にしちゃうぜ♫」書道家集団・書家s

2015年8月5日

News

続きを読む
「書で、みんなを元気にしちゃうぜ♫」書道家集団・書家s

2013年11月8日。「過去に類を見ないほど猛烈」と言われた台風30号がフィリピンを直撃。死者・行方不明者8,000人、被災者1,608万人。その後も巨大な台風の上陸が相次ぎ、心身ともに傷付いた人々と倒壊した家屋がフィリピンに溢れました。

2014年4月。「日本らしさを生かした支援を」と舞踏家の扇寿栄之丞さんがフィリピンでチャリティーイベントを開催。そして、『書家s(ショッカーズ)』に出演の依頼が届きました。

『書家s』とは、西井友博さん、堀之内健さん、安田舞さんの3人(※1)で関西を中心に活動する書道家集団。青少年育成事業や地域復興イベントでのステージパフォーマンスの他、筆ペン講座の開催から結婚式の贈り物まで、その活動は多岐にわたります。

※1:プロジェクト実施当時のメンバーは4人。現在は3人で精力的に活動している。

書家sメンバーは、またとない機会に喜びました。しかし、フィリピンを支援したい気持ちはあるものの、その活動は全てボランティア。渡航費・滞在費・必要物資の全てを自分たちで用意しなくてはいけません。まだまだ活動が安定しているとは言えなかった書家sにとって、これは難しい選択です。

そんな時に知ったのが、クラウドファンディング。「フィリピンを支援したいと思っている人は、きっとたくさんいる。その想いを書家sに託してほしい」とチャレンジを決め、『和の文化を通して、人・国を繋げる』という夢に向かって動き始めました。

shockers_4

こうして、CAMPFIREに『書道家集団「書家s」巨大書道INフィリピン!!台風被害支援&国を繋げる!! 』プロジェクトが掲載され、見事にサクセス。書家sはフィリピンへ飛び、書道パフォーマンスで人々に笑顔を与え、感謝の気持ちを胸に帰国しました。

今回は書家sの一員である堀之内健さんに、フィリピンでのチャリティーイベントの様子や書家sのこれからについてお話をうかがいました。

個性を融合させたら、面白いことができそう

大阪・なんばの商店街で路上詩人をしていたことをきっかけに、書道の世界に足を踏み入れた堀之内健(以下、ほりけん)さん。独学だからこそ生まれた自由なスタイルと、墨汁が顔に飛び散るほどのダイナミックなパフォーマンスが魅力です。

現在は、自給自足の暮らしをするために、関西から山口県へ移住。「笑顔の種まき詩人 ほりけん」としても活躍しています。

shockers_5

▲作品に大喜びのお客さまと、ほりけんこと堀之内健さん(右)

ー書家s結成のきっかけを教えてください。

ほりけん) とあるイベントに、私を含めた書道家4人が招待されたことがきっかけです。そこで仲良くなり、「各自の個性を生かした『書道パフォーマンス集団』を作ろう!」と、書家sを結成しました。

ー「書家s」の名前の由来は何ですか?

ほりけん) キャッチーでかっこいい名前を考えていたところ、「書家に複数形のsを付け、『ショッカーズ』と読ませては?」という案が出ました。最初は不思議がられることも多かったのですが、一度耳にすると忘れない名前のようですね。今では声を掛けて頂く機会も増えました。

ちなみに、英語表記はshocckersではなくshockersです。『感動を与える人』という意味で、フィリピンへもこちらの名前で活動してきました。

絶対にフィリピンへ行く覚悟

ー書家sメンバーの提案でクラウドファンディングを始めたのですね。

ほりけん) そうです。そして、「もしもプロジェクトがサクセスしなかった場合も、身銭を切ってフィリピンへ行く覚悟があるか」について話し合いました。

私たちが中途半端な気持ちだと、支援していただく方にも失礼だと思ったんです。全員が覚悟を決めた上で、クラウドファンディングを開始しました。

shockers_8

▲迫力満点の、ダイナミック書道のパフォーマンス

ープロジェクト掲載期間中はどのような活動を行いましたか?

ほりけん) SNSでの周知・拡散はもちろんですが、「直接会ってお願いする」ことを心がけました。気持ちや想いを伝えたい時は、顔と顔を合わせて話すことが一番だと思っているからです。また、対面が難しい時も、電話で支援のお願いをしました。

ーその甲斐あって、見事プロジェクトがサクセスしましたね。おめでとうございます。

ほりけん) ありがとうございます。フィリピンへ行くことができたのは、お力添えくださった全ての方のおかげです。
フィリピンに滞在した3日間のうち、最初の2日間はダバオのショッピングセンターで巨大書道パフォーマンスを行いました。その他にも、「あなたの名前を漢字で書きます」というイベントも開催しました。

どちらもとても人気で、パフォーマンス終了後は大勢の方に記念撮影を求めらたんです。まるでアイドルにでもなったかのような気分でしたよ(笑)。イベントの収益は、全て台風被害支援金として、寄付させて頂きました。

最終日には孤児院を訪れたのですが、子ども達が食い入るように見てくれて嬉しく思いました。ワークショップで彼らが素敵な書をたくさん書いていたことにも、書家sメンバー一同感動しました。

ー日本の伝統文化である書道に、フィリピンの人々はどのような反応を見せましたか?

ほりけん) 先ず「筆で文字を書くこと」自体が面白いようです。また、フィリピンの孤児院の子ども達が大はしゃぎしながら筆を操っていた姿は印象的ですね。

自由に字や絵を書いていて、書家sメンバーも多くの刺激をもらいました。あと、漢字は「形がスタイリッシュでかっこいい。珍しい」と喜ばれましたよ。

書家sの今と、ほりけんさんのこれから

ー書家sの最近の活動を教えてください。

ほりけん) NTT東日本・西日本さんより書家sデザインの電報「夢・つなぐ」が発売されました。これは、障害を持った方が一枚一枚手すきした和紙に、メンバーの個人作品3枚と合作1枚の計4枚が印刷されるものです。

利益の一部が障害者スポーツ団体様に寄付されるというところにも共感したので、今回のコラボレーションが生まれました。

shockers_13

▲書家s電報の4種類の中の一枚。西井友博さん、堀之内健さん、安田舞さん、3人の合作です

ーCAMPFIREがきっかけでこの電報が生まれたと聞きました。

ほりけん) 「社会福祉活動に積極的な書道家」ということで、NTTさんにお話を頂いたのですが、NTTさんが書家sを知ったきっかけが、CAMPFIREの書家sのページだったそうです。一致団結して行ったフィリピンへの支援が、こういう形で今に繋がることに強い『縁』を感じますね。

そして、工房の皆さんやNTTさんの想いを聞きに、障害のある方が和紙を作っている工房の見学をさせて頂きました。このような素敵なチャンスを頂いたことにメンバー一同感謝しつつ、一つひとつ心を込めて電報を書きました。

ーほりけんさんの夢を教えてください。

ほりけん) 書家sや笑顔の種まき屋さんの活動を通して、笑顔の輪を広げていくことです。そして、「人生は楽しむためにある」ということを背中で語っていきたいです。笑顔や楽しいことを嫌いな人はいないと思うので、誰もがワクワクする種をまいていきたいです。

インタビューの終盤、ほりけんさんに国際電話の着信がありました。お相手は、帰国以来一度も連絡を取っていなかったというフィリピンのご友人。

遠くダバオから日本へ、ちょうどフィリピン支援のインタビューの最中に連絡が入るという素敵な偶然に、ほりけんさんの持つ『縁』の強さを感じました。

shockers_16

▲フィリピンでのイベントは大盛況の内に幕を閉じました

書家sのFacebookページには、「書で、みんなを元気にしちゃうぜ♬」と書かれています。文化を通して人と国を繋げる、人々を笑顔にする。そのために書家sの3人は、今日も筆を手に取ります。

(次回のイベント情報など、最新情報はFacebookページをご覧ください)

【NTT東日本 書道アート電報「夢・つなぐ」】

価格:¥2,500(税抜)

※詳細はオフィシャルサイトよりご確認ください

【あなたの心を詩にします】

詩人イベント 0815-16_ol前のコピー

開催日:2015年8月15日(土), 16(日)
時間:10:00〜16:00
会場:ゆめタウン山口
住所:山口県山口市大内御堀1302-1
料金:¥500〜
あなたを見て、即興で詩を贈ります。カップルやご家族も大歓迎!