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独自の視点で髪について考える。『髪とアタシ』第三刊を発刊

2015年8月17日

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独自の視点で髪について考える。『髪とアタシ』第三刊を発刊

髪について考えてみる。

「夏になったら、少しでも涼しくなるよう切ってやる」「夏らしい明るい色にもしたい」「頑張って伸ばしてるけど、やっぱり前髪作ろうかな」「傷んでるから、ちょっといいトリートメントもしたいな」など、挙げるとキリがない。

悶々としていたくせに、やけに決断が早いときだってある。

それは、誰かに愚痴ったくらいじゃ効果のない、失恋をした時や元気が出ない時。ひとおもいに切ってしまえば、きっとこの気持ちだって晴れてくれるはず。

ほんの少しの期待を込めて、美容室へ駆け込んでいく。そして、苦楽を共にし寄り添った髪の毛たちは、あらゆる想いを吸収し、静かに散っていく。脱皮のできない私たちは、そうやって成長しようとする…のかなと。

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▲美容文藝誌『髪とアタシ』

一生悩みの尽きない「髪」と、それを解決したいという希望に応える「美容師」に焦点をあて、深く掘り下げていく雑誌が『髪とアタシ』だ。
2013年12月に創刊号が誕生し、2015年7月に第三刊が発売されたばかり。

出版元のアタシ社は、元美容師であり美容雑誌編集者であったミネシンゴさんが編集長を務め、妻の加代子さんがデザイナーを担当する夫婦出版社。

昭和の懐かしさを感じさせる、一枡香欧(いちますかお)さんによるイラスト表紙が印象的で、雑誌でありながら文字情報がほとんどない、というのも珍しい。

第三刊の特集は「考える髪」。少し変わった捉え方をし、独自の視点で髪と向き合ってる人々について伝えられている。

例えば、写真家・石川直樹さん。石川さんは以前、ある1人の女性の髪を追った「髪」というタイトルの写真集を発刊した。髪の毛で顔が完全に覆われ、女性の顔は一切登場しない。意識して顔を隠したわけではなく、髪を見せるように撮っただけなのだという。

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▲髪を「美」としてではなく、「妖」という新しい視点で表現している

本誌では、石川さんと編集長ミネさんのトークイベントの様子が伝えられている。その中でミネさんは、髪の不思議な力にこう語っていた。

「インディアンって髪がすごく長いじゃないですか。腰ぐらいまであったのを結いていたときは戦闘能力が高かったらしいんですよ。だけど、アメリカ軍に入って短髪にした途端、弱くなったという話があります。髪って無意識のところで作用しているんだなあと思った経験を思い出しました。インディアンが妖力を失ったと表現するなら、なるほどと思いますね」

やはり、髪には不思議な力が宿っているのだ、と信じてみたくなってしまう。

第三刊には他にも、業界に大きく貢献した美容師、美容師を辞めたが美容に関わる仕事をするひと、漫画家・水木しげるの髪に関係した漫画などが収録されている。美容師はもちろん、誰でも楽しめる内容で夢中になって一気に読み終えてしまうほど。

それはどんな人、髪でも受け入れてくれる、美容師のホスピタリティが『髪とアタシ』に根付いているのかもしれない。

【髪とアタシ 第三刊】

価格:¥1,080(税込)
※購入はオフィシャルサイト、またはAmazon(2015年8月18日(火)から販売開始)から。

(Last Update:2016年9月13日)