CAMPFIRE MAGAZINE

挑戦者の声なき声を、小さな火を灯しつづけるCAMPFIREのオウンドメディア

リアニメーション・ちへ×元宝塚男役現役アイドル・彩羽真矢 スペシャル対談

2015年8月20日

News

続きを読む
リアニメーション・ちへ×元宝塚男役現役アイドル・彩羽真矢 スペシャル対談

アニメでありながら、テクノのガジェットがふんだんに使われた「交響詩篇 エウレカセブン」。そのアニメと音楽に魅了されたファンが集まり、新宿でクラブイベントを行っていたのが2007年〜2010年。

やがて「野外でやりたい」という声から、アニメ×ダンスミュージックをコンセプトにした超都市型野外DJイベント『Re:animation』は、新宿旧コマ劇場広場で産声を上げた。新宿の都市開発のため、開催場所の移動を余儀なくされたが、サブカルの聖地・中野で区や町の人々に受け入れられ、中野駅前の一大イベントの1つとなった。

オーガナイザー・ちへこと、杉本真之率いる『Re:animation』は、2015年11月1日(日)で8回目の開催となる。今回のプロジェクトでは、開催スペースが中野駅北口暫定広場から中野サンプラザ前広場と中野区役所に新たに誕生するイベントスペースの2フロアに拡張される。

目標金額はすでに達成しており、さらに歴代リアニプロジェクトの総支援金額373万の記録を塗り替えた、今注目すべきDJイベントだ。

そして、1stシングル「デビュー!!」で念願のアイドルデビューを果たした、元宝塚男役現役アイドル☆永遠の30才彩羽真矢。現在、テレビ番組「ZIP!」の関西ローカルパート「まるトクZIP!」のリポーターを担当。その他声優、ナレーション、レギュラーラジオ3本を務めるなど、着実に活躍の場を広げている。

8月20日(木)から始まった2ndシングルプロジェクトでは、作曲に「ロマンシング・サガ」「パズル&ドラゴンズ」の伊藤賢治、「ポケットモンスター」や中川翔子の「KISEKI」を制作した景山将太。ジャケットデザインをマコ・プリンシパル、作詞は1st同様「THE IDOLM@STER」などで知られ、彩羽真矢アイドルプロジェクトエグゼクティブプロデューサーのyuraを迎え、さらなる高みを目指す。

今回は「交響詩篇 エウレカセブン」「THE IDOLM@STER」など、アニメ音楽をきっかけに多くの繋がりを広げ、現在の活躍に至ったちへ、彩羽真矢、そしてyuraの3名による、初対面であるにも関わらず、まるで古くからの友人であったかのように語られた、アニメ・音楽・クラウドファンディングについての対談をお送りする。

いつも人を巻き込んでいくー彩羽真矢

ーyuraさんは、リアニメーション(以降、リアニ)に参加されたことがあるんですよね?

yura)はい。「THE IDOLM@STER」(以降、アイマス)の声優さんが出演したリアニ4を観させていただきました。オタクという、心の中に秘めている部分をみんなに教えたい。でもなんだか恥ずかしい。リアニという場があると、野外でたくさんの人に聞かせながら、好きな音に酔えるのがすごく嬉しいですよね。

彩羽真矢)野外のフェスって今流行りの音楽ばかりですけど、そこにアニメをプラスされているので入りやすいです。

ちへ)そう言ってもらえるとありがたいですね。一般の方からすると、アニメって縁遠さがあるじゃないですか。それと同時にクラブもやっぱり縁遠さがあるんです。「宇田川町に入るのが怖い」「クラブの中で何をやっているか分からない」とか。そういうのを取っ払って、大きい壁を無くしたいという想いでやっています。入場料をゼロにすればハードルもゼロになるから「自由に入って嫌なら帰って」というのが言える。それができてるのはありがたいなぁと思います。

ーちへさんから見て、彩羽さんの印象はいかがでしたか?

ちへ)彩羽さんの活動もインタビューも拝見していて「好きだからとりあえず言ってみる」って、できる人がなかなか居ないので、すごいなぁと思いました。それが人気の理由なんだろうなって思うんです。

彩羽 なんでも1回やってみないと気が済まないし、言わないと気が済まないんです。男役のメイクで出演した「R-1ぐらんぷり」とかもそうなんですよ。「おもしろそうだからやろう!」ってやってみたら、3回戦まで進んで「いえーい!」って(笑)。たまたまニコニコ生放送(以降、ニコ生)を観に来ていたyuraさんにも「詩を書いてください!」ってお願いしたら「いいよ」って言ってくれたんです。

yura)ちゃみ(彩羽真矢の愛称)は、いつも色々な人を巻き込むタイプなんですよ(笑)。

彩羽)失敗もいっぱいしますけど、なんでも言ってみるもんだなぁと思います。

ー彩羽さんのファンにはどんな方がいらっしゃるんですか?

彩羽)宝塚とネット関係は無縁と思われがちなのですが、宝塚ファンの中でもYouTubeなどの動画を見て、おもしろそうって興味を持ってくれて、応援してくださる方もいらっしゃいます。あとはニコ生などのファンの方とか、純粋にアイドルが好きっていう方。大半はアイマスP(アイマスファンの名称)が応援してくださっています(笑)。

最近は、関西ローカルのテレビにも出させていただくようになったので、テレビやラジオのリスナーだった方がライブに来てくれるようになったりしましたね。「アイドル」って言っていますが、すごく珍しいタイプだと思います。ファンの方もそう言ってるくらいです。

yura ちゃみ自身、アイマスPでもあるもんね(笑)。

animetaidan_2

▲彩羽真矢

時代や世代に合わせ、間口を広げていくーリアニメーション

ーちなみに、アイマスPの方々はリアニにもいらっしゃいますか?

ちへ)めちゃめちゃ多いですね!

彩羽)アイマスの公式ライブがあるんですが、それ以外のイベントで観られる機会って少ないんです。だからアイマスP達はネットワークを張って、アイマスが観られる、聞けるっていうイベントに行くんです。

yura)特にリアニは、アイマスのサウンドクリエイターが出演するっていうのがレアですね。井上拓さんしかり、AJURIKAさんしかり、DJプレイができる方なので、その場で魅せるっていうのもおもしろいんですよね。

ちへ)うちのお客さんって悪い言葉を使うと、割とこじらせたアニメファンが多い。こじらせている分こだわりが強すぎて、排他的になりがちな癖があるので、それはやめようと思って、オープンにしています。例えば「リッジレーサー」みたいなガッチガチのサウンドトラックもあれば、アイマスの曲もあるとか。アイマスの曲って、ちゃんと聞くとすごくよくできている曲なんですけど、入り口はニコニコ動画からというライトな方も多いです。振りコピで入ってきた人も居ますし。

彩羽)MAD動画もそうですよね。私、宝塚の時はアニソンオタクで「らき☆すた」のキャラクターソングを全て歌えるくらい好きだったんですよ。ただ「らき☆すた」のアニメは見たことがなかったので、アニソンだけが好きという時期がありました。週6回、宝塚だという身分を隠して、オフ会に参加したり、アニソン縛りでカラオケに行ったり。

ちへ)「もってけ!セーラーふく」、超ファンクですからね。

彩羽)めっちゃおもしろいんですよ!「もってけ!セーラーふく」のような早口の歌詞や電波ソングが流行りだしたのもあの頃でしたね。

ちへ)彩羽さんのように「アニメは見たことはないけど、曲は好き」という方も来てくれているので、そんな人たちが楽しめる時間もちゃんと作っています。あとアヴィーチーやZEDDとか、最近のダンスミュージックはボーカルをフ
ィーチャーした曲も人気だし、EDMに馴染んだ若い人たちが増えてきているので、そういった要素も取り入れ、間口を広げています。

彩羽)ジャンルにこだわり過ぎずに色々楽しめると、元々違うジャンルが好きだったけど、新しいものを好きになったりしますね。

ちへ)仰る通り、リアニ4でアイマスの声優さん目的で都外から遠征してくれた人がいたんですよ。それからダンスミュージック自体を好きになってくれて、リアニのファンになってくれたんです。その人は今でもずっとCAMPFIREのプロジェクトを支援してくれているんですけど、そういう繋がりがあると仲間が広がるので、できるだけフラットにやっていきたいなって思っています。

ーアニメやゲームの音楽のジャンルって、幅広いですよね。

yura)ゲームサウンドクリエイターさんって色々なゲームの楽曲に対応しないといけないので、オールマイティーな方が多いんです。オーケストレーションもできれば、エレクトロもできる。そんな器用ながらも鋭い方々がごまんといる世界です。

ちへ)象徴的なのは「MONACA」かと思います。元々ゲームサウンドクリエイターだった人たちがチームを作り、今はアニソンの最前線で活躍されています。

彩羽)昔のアニソンと比べて、全然認識が変わってきてるのかな、と思います。

animetaidan_3

▲終始、笑いの絶えない対談になった

ゼロ地点からコミュニケーションが生まれる、クラウドファンディング

ークラウドファンディングについてもお伺いしていきたいのですが、なぜクラウドファンディングに複数回挑戦しよう、と思われたんでしょうか?

彩羽)単純にお金がないからですよね。

yura)最初にそれを言うの?(笑)。

一同)(笑)

彩羽)きれい事言ってる場合じゃないですよ!(笑)。お金があったら自分でやるんですけど、お金がないので(涙)。ただ、お返しがない寄付制のものもあると思うんですけど、気持ちを共有したいし、感謝を伝えたい。

ファンの人に喜んで頂ける事を大事にしたいので、その想いをリターンで具現化して、支援された方がお金を払ったという意識より、一緒にプロジェクトをやってるっていう意識が生まれるのがクラウドファンディングを選んだ1番の理由になります。

yura)自分たちで制作費を出して作ると、提供するだけ、購入するだけで一方通行でしかないんですけど、クラウドファンディングを利用すると制作している時点で一方通行ではなくなるんです。何かあったらメッセージもいただきますし、こちらもリターンとしてお返しもできる。コミュニケーションがゼロの地点から生まれるっていうのは、このシステムしかないなと思っているので、それが利用している意味でもありますね。

彩羽)ただ、直筆メッセージとモーニングコールがめっちゃ大変でした(笑)。

ちへ)それはすごい分かります(笑)。

彩羽)私、朝起きるのが苦手で目覚まし何個用意しても起きられなくて、最終的にはyuraさんにモーニングコールのモーニングコールをしてもらいました(笑)。

一同)(爆笑)

yura)それは内緒にしてたのにー(笑)。

ちへ)今度は電話する様子をニコ生したらおもしろそうですね(笑)。リアニのリターンに関するエピソードでおもしろかったのは、今回1番高額のリターンで、会場になる2フロアの命名権っていうのを出したんですよ。そしたら1日で完売してしまい、買いたかったという友人から電話をもらったんです。

「命名権3つ目はないですかね?」「ごめんなさい。フロアがもうないです」って(笑)。そういう要望もあり、追加で「色々な物に命名権」というリターンを作ったんです。VIPやぐらや本部のテント、ゴミ箱にまで名前を付けられます。ゴミ箱に友達の名前が書いてあれば、さすがに分別するだろうって思って。そういうのもクラウドファンディングならではですね。

ーちへさんがクラウドファンディングを選択し続けている理由ってなんでしょうか?

ちへ)うちもお金がなかった、といったらなかったんですよ。銀行から借りるって大変だし、個人が100万円もの大金を事業が始まる前に手にできる機会なんてまずないんですよね。CAMPFIREができたことをニュースでは知っていましたが、CAMPFIREのスタッフの方がリアニに遊びに来てくれていて、直接話を聞いたのがクラウドファンディングを始めたきっかけでした。

続けている理由って、yuraさんが先ほど仰っていた通りなんですけど、プロジェクトをやっている間にコミュニケーションが発生するんです。支援の集まり具合を見ていると、無言で「今回の企画響いてないな」っていうのが分かって、途中で軌道修正ができる。ただ作っているだけだと、闇雲にやって「さぁどうだ?」って出して「あぁすべった」というのがあります。

クラウドファンディングなら支援総額のグラフが伸びていくのをファンの人が喜んでくれる。5万円も払って喜んでくれる。それって新しい。そこが僕が続けている1番の理由ですね。

彩羽)ファンの方が「CD楽しみにしています!」ってめっちゃ応援してくれる。支援額が上がっていくことで、儲かっているって思うんじゃなくて、逆に「これでクオリティーアップできますね」って一緒に応援してくださるのが嬉しいですよね。

ちへ9プロジェクトを続けていると色々な人に「クラウドファンディング教えてよ」って言われることが多いんですけど、必ずデメリットから話をするんです。手数料が高い、町金借りたほうが安い、銀行行ったほうが確実。それでもクラウドファンディングを使う理由がないと、うまくいかないと思っています。リターンってコストなんですけど、クラウドファンディング使うと手数料とリターンで3割4割引かれて、実質全額は使えない。

その3割をコストだと思う人は向いてないと思います。どう上手く使ってファンの人に喜んでもらうかとか、それができるとすっごいおもしろいですよね。今回集まった資金をちょっとプールして、次の頭金にして次やろう、じゃなくて全部使い切って、またクラウドファンディングで集めようって気持ちになります。

animetaidan_4

▲ちへ

彩羽)前回初めてだったこともあり、ファンの方が頑張って支援してくださったんです。なので、今回は前回からの成長、そして新たな彩羽真矢を見せる場だと思っているんです。前回は初めてだった事もあり皆さんに支えられてるだけだったのですが、今回は精一杯目一杯全力で、私もアイドルとして皆さんの心の支えになれるよう頑張ります!!

ちへ)ここ2回で気付いたことで、CAMPFIREいいなって思ったことがあるんです。毎日インサイトを見たらいいと思います。支援グラフとアクセス数、どのサイトからプロジェクトのページに飛んできたのかが分かりますよね。あれを毎日見ると、がんばろうって励まされます。時々浮気して他のサービスも使わせてもらったこともあるんですけど、そういう機能がしっかりしているのはさすが1番手で始めた所だなと思います。

yura)私も前回参考にさせていただきました。宣伝をして次の日にグラフが上がっていると、この宣伝は効果的だった、この宣伝は響かなかったとか、分かりやすいですよね。

ちへ)具体的なことをリアニで言うと、1日1,000件以上見られていれば大体10万円前後の支援に繋がっているんですよ。だけど、アクセスが増えているのに支援が伸びない時もあって、告知メッセージ1つをとっても響いたものや響かなかったものが分かるのが1つのコミュニケーションで、どうやったら喜んでくれるかなって色々試したら反応がすぐ分かりますね。

彩羽)宣伝の方法としては、何を使用されていますか?

ちへ)主にTwitterですね。Facebookからのアクセス数が少なすぎたので、もうFacebookはやめてTwitterに力を入れるようになりました。でもクラウドファンディングってどちらかというとFacebookに強い人が多いんですよね。

彩羽)私達もTwitterが1番反応がいいです。

ちへ)オタクはやっぱりTwitterなんですよ。

yura)Facebookって元々実名だったじゃないですか。私もそうですけど、ハンドルネームで動いている方が多いがゆえに、Twitterを使われている方が多いんだと思います。

彩羽)イベントに来てくださる方の予約の名前も、全部Twitterのアカウント名ですね。

ちへ)そうそう(笑)。僕も本名の「杉本さん」って呼ばれるのに抵抗があります。

まだ見ぬ未来に向かって

ーそれでは最後に、今回のプロジェクトの注目ポイントについて教えてください。

ちへ)現時点でプロジェクトはありがたいことにサクセスしていまして、ストレッチゴール当初の目標金額よりも、さらに上に設定された任意の目標金額で最高500万円まで設定させていただいています。野外でやっているのと、コストが高すぎて今まで映像の設備がなかったんですが、ずーっとVJの要望がありました。

今回ようやく200万円という目標を1週間で突破できたので、チャレンジしてみようと思い、500万円集まったらVJもできるストレッチゴールを設定しています。ここまでの進捗をみると、夢じゃないかもしれません!なのでみなさん、特にリアニをずっと追ってくれている人は、ぜひ成功するように僕らと一緒に告知をがんばってください(笑)。

あと実は、影のストレッチゴールというのがあるらしいんです。520万円集まったら、僕がライザップに行って腹筋を割ってくるっていう。

一同)(爆笑)

彩羽)それが1番見たいです!

ちへ)影のストレッチゴールがまことしやかにささやかれていて、520万円までいくかどうか。みなさん、注目していただければと思います(笑)。

ーそれでは、彩羽さん、第2弾プロジェクトの注目ポイントをお願いします。

彩羽)前回は1stシングルでデビューということで、新しい活動に期待してくださっている方や、作詞をyuraさんが手掛けることに注目したアイマスファンの方が多かったんです。今はその頃と比べると私も少し成長できているので、今後大きくなっていくことに期待を持っていただけたら、というのが1番です。

ただ、それよりもなにより制作陣がもっとすごい方達になってしまったので、そういうところにも注目していただきたいです。イトケンさん(伊藤賢治さんの愛称)がアイドルの曲を手掛けるって中々ないことだし、景山さんが私を見たイメージで作る曲、というのもここでしか聞けない曲だと思います。普通のアイドルと全然違う曲ができる予定なので、楽しみに思っていただけたら嬉しいです。

8月27日(木)00:00まで支援募集中

リアニメーション8|史上初・区役所敷地を含む2フロアでの野外レイヴを実現したい!

11月1日(木)00:00まで支援募集中

彩羽真矢アイドルプロジェクト☆2ndCDシングルに向けて始動!!

animetaidan_5
Photo by 岩田マサヤ